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日刊サイゾー トップ > 連載・コラム > 週刊誌スクープ大賞  > 眞子さま、佳子さまの「乱」の行方

眞子さま、佳子さまの「乱」が導く皇室制度の行方

安倍元首相の息がかかった自民党総裁選候補者

 さて今週の第1位は、予想以上のお祭り騒ぎになっている総裁選についての各誌の記事に捧げる。

 9月29日に行われる自民党総裁選は、安倍晋三前首相の忠犬2人と変人の争いになるといわれていた。

 文春、新潮を見る限り、メディアの関心度は河野太郎(58)、高市早苗(60)、岸田文雄(64)の順のようである。

 河野は自民党内では変人で通っている。小泉純一郎元首相も同じように称されたが、彼は「自民党が変わらなければ、ぶっ壊す」と勇ましかった。河野にその威勢のよさはない。

 文春、新潮ともに、河野の持論である「反原発」「女系天皇の検討」を、「議員票を獲得するため、安倍前総理や、麻生元総理など“右寄り”な大派閥のボスたちに配慮をした」(政治部デスク=新潮)ためいわなくなったと書いている。それでは変人ではなく変節漢ではないか。

 サンデー毎日も河野人気に冷水をぶっかけている。

「『安全が確認された原発を再稼働していくのはある程度必要だ』『男系で続いているのは日本の天皇の一つのあり方だ』
 河野氏がこう述べたのは9月8日だ。脱原発の姿勢は曖昧となり、皇位継承問題について女系天皇を容認する持論は封印。さらに10日の出馬表明の記者会見でも、『産業界も安心できるエネルギー政策を』と脱原発に踏み込まなかった」

 そんな人間は変人でも、突破力があるともいわない。

「今回の派閥への気遣いや根回しを想起させる発言の迷走は、若手議員や党員票に影響しかねない。徹底した反骨こそ、河野氏のスタイルではなかったか」

 と、河野の変節を憂いている。

 どのみち、最後に出馬した野田聖子以外は、安倍の息がかかった候補者ばかり。

 誰がなってもオレのいうことは聞く。キングメーカー気取りで安倍が高笑いする姿が見えるようである。

 新潮によれば、河野は「富士山のような人」だそうだ。遠くで見ると美しいが、実際に近寄ると……という意味である。

 新潮が報じているように、官僚などにはパワハラと思えるような言葉遣いで威圧するが、それはメディアに対しても同じである。

「外務大臣時代、記者が日露関係について質問したのに対し、なぜか答えず、“次の質問どうぞ”と4回連呼したのは有名です」(同)

 同じように首相時代、子供じみた言動をして顰蹙を買った安倍前首相でさえ、「何であんなことをするんだ」と不快感を示していたそうだ。

 河野の唯一の得意技といえばツイッターで、フォロワーが政界一といわれるが、「気にいらない相手をすぐブロックするので、“ブロック太郎”とも呼ばれています」(ネットウオッチャー)

 自分の考えを一方的にいい募るのは得意だが、耳障りのよくない意見には耳を傾けない、シャットアウトするのでは、菅首相と変わるところがない。

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