ニューヨークには芸歴2~3年ですでに“信者の後輩”が多数いた! 芸人が見てもやっぱり笑えて泣ける『エレパレ』大ヒットの鍵は?
#ニューヨーク #吉松ゴリラ
「おもしろいものを作る」を目標に日々切磋琢磨している若手芸人。当然彼らが同業者のYouTubeを見るとき、その目線は厳しくなる。そんな芸人間で流行る動画は、掛け値なしにおもしろいと言っていい。
この企画は現役の芸人をゲストに呼び「自粛期間中、芸人が一番笑ったYouTube動画」を紹介してもらう、芸人同士の対談企画である。
今回のプレゼンターは、芸歴8年目のAさん。
「ザ・エレクトリカルパレーズ」!
Aさん ぼくが自粛期間中一番笑った動画は、「ニューヨーク Official Channel」の「ザ・エレクトリカルパレーズ」です!
吉松ゴリラ(以下、ゴリラ) 「エレパレ」は、ぼくも見た時笑ったなあ……。これはもう、YouTube動画というより1本の映画だったよね。お笑い動画としては異常な2時間を超える長尺なのに、もう160万回再生いってる。動画の内容の濃さを、数字が物語ってるよね。
Aさん 構成も抜群に素晴らしかったです!ある事実が明らかになるところから、この動画のテイストがガラリと変わる。一気にお笑いYouTubeから映画になるんですよね!
ゴリラ ぼくらも元吉本芸人だけど、実は「エレパレ」の話って、吉本芸人の中では10年も前から有名だったんだよね。ある種伝説だったこの話を、これ以上ないってくらいおもしろい形で世に出してくれた。
Aさん 舞台となっているのは、10年前の東京NSCなんですよね。今回動画にも出演してる空気階段さんやオズワルドさんもいた、「東京NSC17期生」。その当時NSCのイケてるメンバーが集まって、クラスを超えてグループを作った。そのグループ名がタイトルにもなっている「ザ・エレクトリカルパレーズ」(笑)。
ゴリラ グループ名の入ったお揃いのTシャツを作ったり、グループの主題歌を作ったり、その目立ち方から女芸人の追っかけ「イッツ・ア・スモールワールド」ができたりと……。もうめちゃくちゃ。
Aさん そんな他人の黒歴史を、ニューヨークさんが当時の関係者・当事者に聞き込みをしながらどんどん掘り起こしていくという動画。
ゴリラ この動画の魅力は、「ドキュメント」と「バラエティ」が絶妙なバランスで同居してる所だよね。
Aさん そうなんですよね! 取材自体は真面目に事件を追うスタンスで行っているので、各関係者から語られる話のバカバカしさがこれ以上ないくらい浮き立ちます。
ゴリラ 同時にリアリティが強く感じられるから、感情移入ができるもんなぁ。
Aさん ぼくの推しポイントが、まさにそこなんですよね!当時の人間関係や事件を語る時の関係者の表情が、物凄くリアルなんですよ。顔に浮き出る表情一つ見ても笑いが込み上げてくる。そしてその漏れ出た芸人の羞恥心や嫌悪感を、ニューヨークさんがどんどんツッコんで掘り起こしていく。企画とニューヨークさんの相性も最高ですね。
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