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日刊サイゾー トップ > 社会  > 高市早苗議員の容姿を「妖怪」呼ばわり

高市早苗議員の容姿を「妖怪」「化け物」とコキ下ろす左翼の皆さん「革命無罪!?」

殺到する批判「ルッキズム全開っすか」

 幸いツイッターには、女性の写真を並べて好感度を比べたり、美醜を判断して内面と結びつけたりする行為自体に、いかがなものかと異議を申し立てる投稿が殺到している。

「これ最低だな。外見ですか。それって凄い差別的ですよね」
「自分の父親が女性の写真を並べてこんなこと言ったら泣くわ」
「顔は関係ないだろ、顔は。こういうの最悪だわ」
「この方は、この主張が差別だということわからない昭和脳だということだけは明らかですね」

 外見に基づく差別、特に身体的に魅力的でないとされる人々を差別的に扱うことは、若い人たちの間で「ルッキズム」という言葉で浸透している。

「お?ルッキズム全開っすか」
「それ、単なるルッキズムでは」
「ルッキズム直球」
「ゴリゴリのルッキズム」

 高市議員が男性なら、このような容姿評価の俎上に乗せられることもなかっただろう、と憤る人もいる。

「顔取り上げてどうこうって男性だったら言われてたかな」
「女性ばかりがこういった茶番を流される」
「結局女性をバカにしてるよね」

 元の投稿の「一瞬、好感を感じるのはどちらだろう」という呼びかけに「それどっちが顔かわいいかって話じゃん」とツッコミを入れる人もいた。

過去には70代作家が「公安顔、特高顔」で批判も

 なお、投稿者はプロフィール欄に「権力批判とメディア批判を中心に論じます」と明記し、「九条の会」会員とも書いているので、いわゆる左翼の人と見てよいだろう。

 護憲の立場にあるはずだが、憲法に記されている基本的人権を侵害するような差別的な投稿をして、矛盾を感じないのだろうか。

 また、投稿には「70代半ばまで生きてきた私の信念」ともある。もしこれが本当であれば、ITに疎いといわれる団塊世代にも積極的な利用者がいることになり、それ自体は喜ばしいことだ。

 しかし、どこまで意図的かは分からないものの、人生経験を積んでも投稿内容に古い日本の差別意識が滲んでしまうとすれば……。若い人たちからは残念がる投稿が見られる。

「せっかく長生きしているんだから、そんなの信念にしないで」
「70代半ばまで生きて来られてそれか…」
「人生の先輩よ……ガッカリですわ、しょうもなさすぎて」
「こちらが70年間磨き上げた老齢左翼のド偏見でございます」

 確かに容姿のよい政治家は人気があるのが現状だが、そんな傾向に対し、

「馬鹿らしい。ポエム大臣という容貌と中身が反比例している政治家を知らんのか?」
「顔の好感度だけなら、今の世論調査なら進次郎あたりが断トツで1位になりそうな気がする」

と警鐘を鳴らす人もいる。

 菅義偉首相の就任直後、ある70代の作家が「僕は割合、顔から入るところがあるんでね」「菅さんっていうのはやっぱり公安顔、特高顔なんだよね」と放言したインタビューを嬉々として掲載した毎日新聞の記事が、ネットで大顰蹙を買ったことは記憶に新しい。

 外見と内面や政治的手腕とを意識的に切り離して政治家を評価するのが、現代に生きる人間の常識だ。もしどうしても偏見が抜けないなら、せめて公然と口にすることはやめた方がいい。

鴨川ひばり(ライター、編集者)

1967年生まれ。出版社、ネットメディアなどで編集者を歴任。現在はフリーランスで活動中。

Twitter:@hujiie

かもがわひばり

最終更新:2021/09/20 19:00
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