ビートたけし「FRIDAY被害者の会」の勧誘に「俺は加害者だ!」と銃撃!配信少ないたけしのバイオレンスVOD作品ベスト3
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『戦メリ』で見せた素で粗暴さが思わず胸に来る
大島渚の最大のヒット作とされる『戦場のメリークリスマス』でたけしは、日本軍俘虜収容所のハラ軍曹を演じたが、これもほとんど演技なんかしてなくて棒で英国軍の俘虜、ロレンス(トム・コンティ)や部下を「このヤロ!バカヤロ!」とボコボコにしていた(そんなセリフじゃなかったかもしれないが、そう聴こえた)。
軍曹の上官で所長のヨノイ大尉(坂本龍一)は、俘虜となった英国軍のセリアズ少佐(デヴィット・ボウイ)を預かり、俘虜長のヒックスリー(ジャック・トンプソン)らから「武器に詳しい俘虜」の情報をよこせと迫る、だが反抗的なセリアズやプライドが高いヒックスリーは、知らないと言い張る。
無線機を隠し持っていたと言いがかりをつけ、ヨノイはセリアズとロレンスを独房へ放り込む。クリスマスの日、ハラ軍曹は二人を解放し酔っ払いながら「俺はサンタクロースだ」と笑う。
粗暴ながらロレンスらに奇妙な優しさを見せるハラ軍曹。だが終戦後に戦勝国からの一方的な裁判でハラには死刑判決が下る。戦勝国の兵士として処刑前日に再開を果たすロレンスには恨みも憎しみもなく、以前のクリスマスのことを思い出す。ハラはあの日のクリスマスのように「メリークリスマス、ミスター・ロレンス」と笑いかける。
ここでも演技なんて全然していないんだけど、不思議に胸が熱くなる場面だ。
つるはしで襲撃した人も『戦メリ』のたけしを観ていて、この人は粗暴に見えるけど優しい人だから襲撃しても許してくれるよね? と思ってたりして!
降籏康男監督、高倉健主演という黄金コンビによる『夜叉』でたけしは健さんと共演。
若狭湾の港町に大阪・ミナミからやってきた螢子(田中裕子)が、小料理屋を始める。やがて螢子の男、矢島(たけし)がやってきて店の客に栄養剤といって覚せい剤を売り始める。覚せい剤をこっそり捨てた螢子に怒り狂い、包丁を振り回して刃傷沙汰を起こすたけしを健さんが止めようとし、振り回した包丁が衣服を切り裂くと、健さんの背中一面には夜叉の入れ墨が……。
健さんはかつて「人斬り夜叉」と恐れられた伝説のヤクザだったが妹が覚せい剤中毒で死んでしまったことから足を洗い、つきあっていた女(いしだあゆみ)とともに港町に流れ、過去を隠して漁師の生活を続けていたのだった。
たけし演じる矢島は、どうしようもないヒモで螢子を苦しめては泣きつく。覚せい剤がらみで借金をつくって追い詰められた矢島を、助けてほしいと螢子に縋られた健さん。奥さんがいながらうっかり螢子の魅力にハマって抱いてしまった弱み(情けない)から、健さんは大阪で矢島を助けるべく、ヤクザと交渉する。
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