かまいたち時代到来の裏で“半大御所”さまぁ~ずがテレビよりライブ芸人へ 10月改編で
#さまぁ~ず
上り坂の芸人がいれば、席を譲る芸人が出てくるのは必然。番組の改変期には、それが目に見える形で現れる場合が多い。
9月10日、テレビ朝日が10月期改編説明会を開き、お笑いコンビのかまいたちがMCを務めるゴールデン帯の新バラエティ『ウラ撮れちゃいました』がスタートすることが発表された。
「かまいたちは、この10月期には『超無敵クラス』『千鳥かまいたちアワー』(共に日本テレビ系)と新レギュラー番組が続々と決まっています。テレビ朝日は彼らの人気の理由を『若者を中心に求心力があり、トークやロケもいけるバランスの取れたコンビ』と説明していましたが、台頭するお笑い第7世代を蹴散らし、6・5世代のかまいたちが、“次の大御所”に向けて頭一つ抜け出した形となっています」(放送作家)
一方、あの大御所コンビが、テレビ仕事をスローダウンすることになりそうだ。
「テレビ朝日は同日、深夜帯の『バラバラ大作戦』枠で放送されていたバラエティの枠移動やリニューアルも発表しましたが、月曜に放送されていたさまぁ~ずの冠番組『さまぁ~ず論』の行先が不明のままであることから、打ち切りが濃厚と囁かれるようになりました。またテレビ東京系では『紙とさまぁ~ず』が終了し、『モヤモヤさまぁ~ず2』は日曜21時から土曜23時へ。クイズ番組『Qさま‼』(テレビ朝日系)や旅バラエティ番組『7つの海を楽しもう!世界さまぁ~リゾート』(TBS系)などが残っているとはいえ、一部メディアからは“第2のとんねるず”となる可能性が指摘されています」(前出・テレビ誌ライター)
50歳を超えた今もオール新ネタの単独ライブを開催し、インタビューでは「70までに天下を取る」と豪語。お笑い第7世代についても「脅威ではない」と言い切っていたさまぁ~ずだが、ここにきてテレビ業界からフェードアウトが懸念されてしまっているのはなぜか。テレビ関係者が明かす。
「所属するホリプロには第7世代がいないため、そもそもほとんど絡みがなかった。テレビ局の制作費削減が進む折、安いギャラで起用できる吉本芸人はどの番組でも“とりあえず必要”な存在。オファーしたタレントが都合でNGでもすかさず、親しい芸人を提案できますしね。
現在、第7世代との化学反応が読めないのは、バラエティでは大きなマイナスです。
また、かつて『お笑い界の若貴』と並び称されたホンジャマカや、番組の企画で改名をかけて対決したくりぃむしちゅーは、今やメンバーがピンでメインMCを務める活躍を見せているのに対し、さまぁ~ずは個々ではそんなに活動していません。そこに加えて三村マサカズは、セクハラ芸がテレビで通用しない時代となり、“ユルい空気の中に毒がある芸風”の東京芸人ならおぎやはぎ、“いい人キャラ”を求めるならサンドウィッチマンがファーストチョイスとなります。スポンサーが重視するコア層の支持も高いとは言えず、それなりに高ギャラ、それでいてズバ抜けた数字も持っていない。ビートたけしや所ジョージ、和田アキ子クラスの大御所ともなれば切りづらいですが、“半大御所”のさまぁ~ずはそこまでではないということになっちゃいます」
とはいえ、これまでも「コント職人」としては絶大な地位を築いている。今後は徐々に、テレビよりライブがメインとなっていくのだろうか。
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