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ぺこぱ、見事な戦略で「一発屋」を奇跡的に回避!? お笑いを捨てずにマルチタレントとして生き抜く法

ぺこぱ、見事な戦略で「一発屋」を奇跡的に回避!?  お笑いを捨てずにマルチタレントとして生き抜く法の画像1
ぺこぱシュウペイInstagram(@pekopa.shupei )より

 ここ数年、盛り上がりを見せているお笑い賞レースの中で、特に絶賛される機会が多いのが、『M-1グランプリ2019』だ。優勝したミルクボーイ、準優勝のかまいたちはもちろん、ぺこぱ、和牛、見取り図、オズワルド、ニューヨークなど多くの決勝進出者たちが、今日の活躍を見せている。

「この大会をきっかけにブレイクしたのが、優勝したミルクボーイと3位のぺこぱ。特にぺこぱは一発屋になりそうな空気がありましたが、蓋を開けてみればなかなか息の長い人気になっています」(お笑い事務所関係者)

 たしかに、M-1グランプリ2019終了直後は、その“人を傷つけない笑い”に注目が集まり、バラエティー番組などで松陰寺太勇の“否定しない”ツッコミや、「時を戻そう」のフレーズを求められることが多かった。

「“否定しない”ツッコミが一発ギャグのように扱われて、売れ方としては完全に一発屋と同じパターンでしたよ。でも、今は“否定しない”ツッコミをテレビでやる機会は激減し、ボケのシュウペイがたまに『シュウペイでーす』の自己紹介をやるくらい。クイズ系やゲーム系の番組では、普通のタレントのように振る舞っています。もはや一発屋の空気はほとんどないですね」(同)

 テレビ朝日系『声優パーク建設計画VR部』や日本テレビ系『乃木坂スター誕生!』ではMCも務めているぺこぱ。さらに、シュウペイがサッカー経験者だったこともあり、日本テレビ系『サッカー★アース』のMCも担当している。

「キャラモノ系の芸風で注目されたのに、ブレイクしてから2年足らずでMCを担当する番組を複数抱えているのは本当にスゴイこと。普通なら消えていてもおかしくないですよ」(テレビ局関係者)

 ぺこぱが所属するサンミュージックは、ダンディ坂野、髭男爵、小島よしお、スギちゃんなど、多くの一発屋芸人が所属している。つまり、一発屋芸人に対するノウハウも多く、だからこそ“一発屋で終わらない術”も熟知しているのだという。

「実際にぺこぱは、計画的にキャラを薄めていっているんですよね。松陰寺のヴィジュアル系メイクもだんだんと薄くなっていて、そろそろアイメイクがなくなりそうだといわれている。シュウペイにしても、最初はいきなりおかしなことをするおバカキャラみたいな雰囲気でしたが、今となってはかなり落ち着いているし、サッカー方面の仕事では、ほぼボケることもない。ちゃんとテレビタレントとしての姿に変わっているです。その作戦が完全に成功していると言えるでしょうね」(前出・お笑い事務所関係者)

 とはいえ、もちろんお笑いを捨てたわけではない。

「タレント的な仕事が増えていますが、『さんまのお笑い向上委員会』(フジテレビ系)や『ロンドンハーツ』(テレビ朝日系)といった、純度の高いお笑い番組に出演する機会も多く、芸人としての姿を捨ててはいない。同じサンミュージックでいうと、カンニング竹山さんあたりに近い立ち位置になりつつありますね。松陰寺の方はワイドショーのコメンテーターなどにも興味があるそうで、まだまだ幅は広がりそうです」(同)

 どうやら一発屋とは程遠い芸人となりそうなぺこぱ。ゴールデンタイムで冠番組を持つ日も近いか?

 

浜松貴憲(ライター)

1980年生まれ、東京都出身。大学卒業後、出版社に入社。その後、いくつかの出版社を渡り歩いた末に、現在はフリーライターとして、テレビ番組、お笑い、YouTubeなど、エンターテインメント全般について執筆している。

はままつたかのり

最終更新:2021/09/17 13:00
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