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週刊誌スクープ大賞

菅義偉首相周辺のリークか――総裁選と眞子さま、小室圭さんの「慶事」報道の関係

石破茂氏の出馬は“最後のチャンス”なのか

 新潮は、河野は麻生に、「菅首相にいわれて出馬を決意した」といったそうだ。菅首相傀儡政権など、麻生ならずとも認めるわけにはいかない。

 付け加えれば、河野一郎、河野洋平と、あと一歩というところまできながら首相になれなかった家系であることと、父親・洋平との仲があまりよくないという噂があることだ。多くのフォロワーがいるといわれるツイッターも、気に食わないコメントをかき込む奴はブロックしてしまう偏狭なところも、首相としての器なのかはなはだ疑問である。

 文春は野田聖子についても触れているが、今のところ出馬するための推薦人20人を集めるのに苦労しているようでは、立候補はおぼつかないだろう。

 高市早苗はどうか。安倍前首相の覚えが目出度いウルトラタカ派。安倍の経済政策を丸ごと引き継ぎ「サナエノミクス」と称するようでは、リーダーになる資格なし。

 資格がないという意味では岸田文雄も同じだ。二階幹事長を切ると宣言したところまではよかったが、菅が辞任してしまったら目標を失ったのだろう、口は達者だが内容はお粗末のひと言。

 中でも、9月2日にTBSのBS番組で森友学園問題について聞かれ、「国民が納得できるまで説明を続けることが大事」だと語ったのに、おそらく、安倍からクレームがついたのだろう、文春の直撃に色をなして、「言明していない! 私は『説明します』と言ったんです。調査はもう行政がやって、いま裁判やっているわけです。結果を踏まえ『必要であれば丁寧に説明します』と言っている。かなり誤解を招き、私もちょっと困っておりますので。はい!」と、いい訳をしている。

 高市同様、安倍の使い走りでしかない。こんな人間が万が一首相になれば、菅よりも始末が悪い。

 こうした中では、やや評価している石破茂が、これを書いている時点でも出るのか出ないのかハッキリしない。

 新潮によれば、推薦人も足りないが一番足りないのはカネだそうだ。9月上旬に石破の派閥・水月会(石破を入れて17人)は家賃30万円のところから、約10万円、築47年で広さ22平方メートル、「新入社員の住まい」(新潮)のような事務所へ移ったそうだ。

 石破は、今回は出馬を断念して河野の支持に回り、党の要職に返り咲くことを考えているといわれている。新潮でさえ、「反主流派を貫いてきた石破氏には、勝ち馬に乗って再起を図るより、5度目の正直を目指してほしいが」といっている。

 文春で政治部デスクも、「この局面で出馬しなければ“首相候補”としての石破氏は終了するでしょう」と尻を叩く。

 石破は9月9日のTBSの番組で、森友学園問題をめぐる財務省の決裁文書改ざんについて、再調査が必要だとして、「国民の納得のために必要なことであれば、やらなければいけない」と述べたという。

 外野で吠えていないで、総裁選に堂々と出て自ら権力をつかみとり、数々の安倍前首相の疑惑を解明してほしいと思う。私は、石破首相–河野幹事長という形が望ましいと考えているのだが。

 サンデー毎日で政治ジャーナリストの鈴木哲夫も、3回生議員から聞いたとして、石破と河野の両方が出るのがいいという。

 そして河野が勝てば石破が幹事長、石破が勝てば河野幹事長にすれば、「政府と与党で初めていろいろな改革ができる」といっている。

 だが、自らをドリアンと称し、強烈な臭いを発してとがっている河野が、石破の下で動けるか心配ではあるが。

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