日テレのネタ番組、永遠の課題は「観客の“過剰”リアクション」 元凶はあの番組?
#お笑い #日本テレビ
9月8日、日本テレビ系お笑い番組『NETA FESTIVAL JAPAN』(夜7時~9時54分)が放送された。人気芸人が多数出演し、3時間にわたってネタを披露するという番組だが、ネット上では「観客の反応が微妙だった」という声も。
同番組では、アイドルグループGirls2、アイドルカレッジがお客様として出演。彼女たちを前に、芸人がネタをするという構成だった。しかし、Twitterでは<観客の「お~」って声がめちゃくちゃ気になった笑><観客の歓声が気になる><観客の「おー!」とか「へえー!」とかの相槌みたいなやつまじでいらない>などのネガティブな反応も見られていた。
「本当であれば、一般の観客をたくさん入れてネタ番組を収録するのがベストなのですが、コロナ禍でなかなか難しい現実がある。だからアイドルグループを“観客役”にしているということでしょうね。スタッフから『しっかり盛り上げて』『リアクション大きめでお願いします』と言われているはずなので、彼女たちを責めるのはお門違い。むしろしっかり仕事をしていたほうだと思いますよ」(制作会社スタッフ)
とはいえ、ネタ番組における“観客問題”は、以前から議題に上ることが多い。
「賞レースなども含めて、ネタ番組では観客の反応がないと盛り上がらないわけで、できるだけ笑ってくれる観客が必要なのは間違いない。だからといって、お笑いファンを観客に入れると、“お笑いファン向け”の芸人ばかりにいい反応をして、そうではない芸人が不自然にスベるという現象が起きるんですよね。劇場であればそれでいいんだけど、テレビでは難しいので、結局は“お笑いにそこまで詳しくないけど笑ってくれる”という観客が求められるんです。で、そういう観客は本当に素直なリアクションをするので、面白ければ大声で笑うし、すごいと思ったら『おー!』『えー!』と反応する。結果、ツウなお笑いファンとしては納得しないリアクションになってしまうんです」(同)
また、今回は日本テレビの番組だったということも大きく影響しているようだ。
「日テレのネタ番組といえば『エンタの神様』がありますが、あの番組では観客に過剰なリアクションを求めていたことでお馴染みです。笑い声以外の『おー』とか『えー』のリアクションを推奨していたとさえ言われています。でも、そんなやり方だった『エンタ』が人気番組になったというのは、日テレの成功体験になっているんですよ。だから、他番組でもそういった演出を入れてしまいがちなんです。これは、日テレのネタ番組の永遠の課題ですね」(同)
いま各局ではネタ番組が人気で、日テレ以外でも“観客問題”は悩みどころであろう。いかに“いい客”を育てていくかも、バラエティー番組のミッションだといえそうだ。
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