河野太郎総理のマスコミ対応だけじゃない! 小泉進次郎官房長官誕生で番記者が戦々恐々する“滝クリ問題”
#河野太郎
9月29日投開票の自民党総裁選挙。その後の国会での首班指名で新総理が決まるが、9月上旬現在、報道によれば河野太郎行政改革相が本命視されている。
「当初は河野氏のほか、石破茂元幹事長、岸田文雄元政調会長、高市早苗前総務相の出馬で、派閥の中でも支持が割れる事から、稀に見る大混戦が予測されました。しかし河野氏と世論調査で人気を二分する石破氏が河野氏に乗っかると見られ、一気に情勢は河野氏有利となりました」(政治部デスク)
「河野総理」誕生が視野に入り、戦々恐々なのが取材に駆け回る政治部記者たちだ。理由は河野氏がマスコミに噛み付くことでも知られ、取材がしづらくなるというだけではない。自らの身分が危うくなるというが……。
現在、河野氏は58歳。新内閣の官房長官には40歳の小泉進次郎・環境相の名が取りざたされている。さらに多くの若手が重用されると見られ、今の菅義偉総理(72)、二階俊博幹事長(82)体制から急激に若返ることとなる。
与党キャップが嘆く。
「両氏の他、林幹雄幹事長代理、森山裕国対委員長、安倍晋三前総理、麻生太郎・財務相兼副総理、萩生田光一文科相。このあたりを押さえておけば、ここ数年の政局は読めました。彼らにベッタリ番記者を張り付けたり、ここぞという時は、古い付き合いの編集幹部が電話を入れるなどして、記事を作ったり、裏取りをしていた。その構図が新政権ではリセットされてしまうのです」
記者の身分が危うくなるとはどういう事か。
遡れば、ナベツネこと渡辺恒雄・読売新聞社主筆が実質、閣僚人事を決めた事で知られるように、政治部記者と政治家の関係は、半ば一体化していた。政治家は自らの発信手段として記者を利用し、記者もとくダネを得るという、持ちつ持たれつの関係があったからだ。
前出のキャップが続ける。
「新聞・テレビの役割が大きかった時代の話ではありますが、その名残はあります。議員と食事に行ったり、銀座や赤坂の店で歌ったり、今ならショートメールでやりとりして、関係をつくる。重要なポジションには大勢の番記者がついて『オフレコ懇談』を行う。その中身が週刊誌に漏れようものなら犯人捜しが始まるので、『記者クラブとそれ以外』という仲間意識が芽生えるわけです」
それが、河野・小泉体制になれば様変わりしそうだという。
「河野氏は自宅への夜回り取材禁止、官邸の出入りでも一切話しません。せいぜい内閣府の庁舎から車に乗るまでの間に答えるくらいです。加えて小泉氏も記者を信用しないタイプ。独身時代、女子アナやミスコンに出たような美人テレビ局記者とよく飲んでいて、それをセットしてくれた政治部記者とは付き合っていますが(苦笑)」(政治部記者)
そもそも河野氏は、サラリーマン時代からリモートで仕事をしたり、国会議員の中でいち早くブログを始めるなど、時代を先取りしてきた。
「政治家は自身のSNSで発信できるようになる一方、新聞・テレビの影響力は落ちている。自身で発信した方が正確なわけで、記者と面倒な付き合いをするメリットが少なくなっています。河野氏に至っては、ツイッターのフォロワー数が200万を超え、並みのメディアより影響力大きいですからね」(前出のキャップ)
そして問題は官房長官だ。
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