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日刊サイゾー トップ > エンタメ > ドラマ  > 『#家族募集します』記録的低視聴率の可能性

『#家族募集します』歴代視聴率ワースト3入りの可能性も? あの“大コケドラマ”との意外な共通点

『#家族募集します』公式サイトより

 ジャニーズWESTの重岡大毅が主演を務めるTBS系金曜ドラマ『#家族募集します』の第7話が9月10日に放送される。物語も終盤にさしかかり、ラストに向け盛り上がって弾みをつけたいところだが、相変わらず世帯平均視聴率は低空飛行が続いている。第6話は6.4%(関東地区・ビデオリサーチ調べ/以下同)と前回の5.4%から1.0ポイントアップしたものの、ここまでの全話平均は6.6%。今のところ、この20年間でのTBS金曜ドラマ枠で歴代ワースト4位、今後もしも6.4%を切ればワースト3に転落、という残念な位置にいるのだ。

 同ドラマはシングルファーザーとシングルマザーら、大人4人と子ども3人が一軒家で共同生活をしながら、家族として支え合い絆を深めていく心温まるホームコメディドラマ。重岡を始め、仲野太賀や木村文乃、岸井ゆきのら今が旬の実力派俳優陣が揃い、SNSでの評判も悪くないのだが、「話が浅くて誰にも共感出来ずイマイチ楽しめない」「きれいごとでまとめてる」といった厳しい意見もあり離脱する人も多いのだろう。

 昨年は綾野剛と星野源のW主演『MIU404』、今年も長瀬智也のジャニーズ事務所退所前最後の主演作『俺の家の話』や北川景子主演の『リコカツ』など、話題作を連発しているTBSの金曜ドラマ。だがもちろん過去には視聴率が低迷し、大失敗に終わったドラマも存在する。2001年以降で見てみると、ワースト3位は観月ありさ主演『夜のせんせい』(2014年1月期・全話平均6.4%)、2位は芳根京子主演『表参道高校合唱部』(2015年7月期・全話平均5.9%)、そしてワースト1位は向井理主演の『神の舌を持つ男』(2016年7月期・全話平均5.6%)となっている。

 実はこの不名誉なワースト1位のドラマ『神の舌を持つ男』と『#家族募集します』には、ある意外な共通点がある。ひとつはオリンピック期間中の放送だったこと。『#家族募集します』は東京五輪の影響で約1ヶ月もの長期間中断してしまったことが視聴率低迷の大きな要因になったが、2016年もリオデジャネイロ五輪が開かれた年で、中継と重なり視聴率を落とすなど少なからず影響があった。

 そしてもうひとつは、両作品ともヒロインを木村文乃が演じている点だ。もちろん、売れっ子の木村だから数々の作品に出演しているからであって、木村に視聴率低迷の要因があるわけではない。コメディードラマだった『神の舌を持つ男』ではコミカルな演技が合わないと酷評も受けたが、『#家族募集します』での木村の演技や美しさの評判は上々だ。ただこのまま低迷が続けば、木村にとって苦い記憶が蘇る結果となるかもしれない。

 最終回の日程はまだ分からないが、10月には新ドラマが始まるので、残すところ2話か3話だろう。ここにきて、俊平(重岡)の亡き妻が遺した絵本づくり、蒼介(仲野)のカメラマンとしての過去、おやっさん(石橋蓮司)の過去、俊平と礼(木村)の恋愛要素など、にわかに多くの課題が出てきたところだ。色々盛り込みすぎて残りの話数ですっきりと消化することができるのか、少々心配もある。今回がゴールデンプライム枠初主演の重岡や、ヒロイン木村の今後のためにも、どうかこれ以上横道に逸れることなく、最後までこの新しい家族の形を丁寧に描き切って欲しいと願っている。

■番組情報
金曜ドラマ『#家族募集します』
TBS系毎週金曜22時~
出演:重岡大毅、木村文乃、仲野太賀、岸井ゆきの、金子大地、小松和重、福山翔大、丸山礼 、石橋蓮司、佐藤遙灯、宮崎莉里沙、三浦綺羅 ほか
脚本:マギー
演出:福田亮介、村尾嘉昭
プロデューサー:佐久間晃嗣、岩崎愛奈、那須田淳
主題歌:ジャニーズWEST「でっかい愛」(Johnny’s Entertainment Record)
製作:TBSスパークル、TBS
公式サイト:https://www.tbs.co.jp/kazokuboshuu_tbs/

東海林かな(ドラマライター)

福岡生まれ、福岡育ちのライター。純文学小説から少年マンガまで、とにかく二次元の物語が好き。趣味は、休日にドラマを一気見して原作と実写化を比べること。感情移入がひどく、ドラマ鑑賞中は登場人物以上に怒ったり泣いたりする。

しょうじかな

最終更新:2021/09/10 19:00
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