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K-POPとビッグメゾンの蜜月【1】

BLACKPINK、BTS……K-POPとビッグメゾンの蜜月

契約料は億単位?

 ところで、アイドルにしてみれば、アンバサダーに就任すると衣装を提供してもらえたり、セレブ然として振る舞えたりするだけでなく、当然、莫大な契約料も得られるというメリットがある。金額は知名度によってピンキリではあるが、BLACKPINKになると契約を待っているブランドが多く、「日本円で億単位に跳ね上がっているのではないか」(A氏)ともいわれる。

 また、アンバサダーとしてハクがつくことで、その後、さまざまな芸能活動において出演料がアップすることも想像できる。19年からグッチのグローバル・アンバサダーを務めているEXOのカイは、韓国国内だけでなく世界中の空港に広告が貼られ、21年3月にはコラボによるカプセルコレクション「KAI X GUCCI」を発売。全世界で若者以外の層にも飛躍的に知名度をアップさせたに違いない。

 一方、ブランド側にはどういうメリットがあるのか? BTSが「Dynamite」のティーザーフォトで着用したルイ・ヴィトンのジャケット(約25万円以上)が、公式通販サイトからあっという間に完売したといわれているが……。

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BTSの弟グループであるTOMORROW X TOGETHERの日本版サイト

「ハイエンドなブランドはジャケットが1着数百万円することもあります。そのため、アイドルに着てもらうことで直接的に販売につなげることはそこまで期待していないでしょう。ファンは化粧品や小物など単価が低めなアイテムをECで買うことが多い。例えばセリーヌの場合、リサがアンバサダーになってからキャップが売れていると聞きます。ブランド側の主な狙いは、認知度アップとイメージの若返りだと思いますね」(A氏)

 では、今後もK-POPアイドルとビッグメゾンの蜜月は続くのだろうか。そして、新しいファッションアイコンが生まれるのか――。

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BLACKPINKのデビュー時と同じスタイリストが担当しているENHYPENの日本版サイト

「注目しているのは、BTSの弟グループであるTOMORROW X TOGETHER(トゥモローバイトゥギャザー)と、さらに彼らの弟グループENHYPEN(エンハイプン)。担当しているスタイリストがBLACKPINKのデビュー時と同じチェ・ギョンウォンということで、そのセンスが期待されています。また、音楽だけでなくNetflixなどで韓国ドラマが世界中で人気となっているので、ブランド側は俳優との結びつきも強くしていくでしょう」(SINXITY氏)

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ジバンシィのアイテムを身に着けた姿を披露するaespaのインスタグラム

「少女時代やEXOが所属する大手事務所のSMエンターテインメントから、aespa(エスパ)という女性グループが20年にデビューしました。すでにジバンシィと関係を築いており、ポテンシャルを感じます」(田中氏)

 他方で、BLACKPINKのように契約料の爆上がりには、いずれストップがかかるのではないかという見方もある。

「いくら情報を拡散できても、ハイブランドの商品を売るのは限界があるので、費用対効果の問題が出てくるはず。歌手のIUがグッチのコリア・アンバサダーを務めていますが、彼女のようにローカルへのリーチ力のあるセレブを起用したほうが費用対効果は高いのではないでしょうか」(A氏)

 そんなIUのインスタグラムのフォロワー数は2120万人。K-POPの層の厚さには驚かされるばかりだが、K-POPとビッグメゾンの関係はまた新たな展開を見せる可能性もありそうだ。

(取材・文/安楽由紀子)

最終更新:2021/09/13 11:00
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