トップページへ
日刊サイゾー|エンタメ・お笑い・ドラマ・社会の最新ニュース
  • facebook
  • x
  • feed
日刊サイゾー トップ > 連載・コラム > 城下尊之の「フラッと芸能解説」  > ワクチン否定派もいるエンタメ業界
フラッと芸能解説

綾瀬はるかに佐々木蔵之介も感染 ドラマに舞台、ライブへの影響は? ワクチン否定派もいるエンタメ業界

綾瀬はるかに佐々木蔵之介も感染 ドラマに舞台、ライブへの影響は? ワクチン否定派もいるエンタメ業界の画像1
綾瀬はるか ホリプロ 公式サイトより

――芸能界で新型コロナウイルス感染者が後を絶ちませんね。綾瀬はるかが新型コロナウイルスに感染し、肺炎の症状が見られたため入院したと報じられました。

 そうですね。綾瀬さんは、8月20日から微熱があり抗原検査をとPCR検査を計3回受けたものの陰性。しかし発熱が続いたため、26日に抗原検査を行ったところ陽性反応が出たそうです。

――驚いたのは、ワクチン未接種だったこと。仕事が立て込んでいて、副反応の影響を考えて9月に接種予定だったそうですが、人気女優なんだから副反応より感染したときの影響のほうが大きいだろうに。

 まあ、ワクチンに対して否定的な芸能人も多いので、なんとも言えませんが⋯⋯。

――佐々木蔵之介も感染したと報じられました。

 佐々木さんは無症状のようですが、8月29日予定されていた主演舞台「君子無朋」の京都公演千秋楽は中止。9月6日開演で出演予定だった朗読劇「天切り松 闇がたり~闇の花道~」も延期になってしまいました。川崎麻世さんも、8月20日に予定していた主演映画「ある家族」の舞台挨拶直前に感染が発覚し、登壇を取りやめに。舞台挨拶は他の出演者が対応しましたし、連続ドラマ出演中の稲森いずみさんも8月27日に感染を発表。

――7月には田中圭が誕生日パーティを開いて批判され、その後コロナに感染しました。やはり芸能界はパーティ好きが多いのかなと思っちゃいます。これだけ感染対策の徹底が叫ばれているのに、9月1日にはテレビ朝日の弘中綾香アナが知人男性の誕生パーティで宅飲みしている写真が報じられましたし。

 パーティ好きとは限りませんよ。これほど蔓延してしまうと、「パーティしているから」「飲み歩いているから」という問題ではありません。出演者は撮影現場でマスクをしませんから、感染しやすい状況であることは確か。感染対策をよりいっそう厳しくしないとならない段階に入ってきています。特に困っているのはドラマでしょうね。

――そうですね。主要な登場人物が感染すると、数週間は撮影が中断してしまいますもんね。

 そうなんです。主演格が感染すると影響が大きい。連ドラはできれば、放送スタート前に全話撮り終えてしまっていたほうが安全です。実際、そうしている作品もあります。そのため撮影期間は作品によってまちまちとなり、最近はドラマの製作発表記者会見があまり行われないようになりました。その点、バラエティ番組はピンチヒッターはいくらでもいるから、影響は少ない。

――バラエティタレントは誰でも替えがきくということですね。それはそれでタレントとしては辛い状況ですが。

 舞台も以前のように出演者同士飲みに行くことはなくなりましたし、稽古中もマスクをしています。本番の数日前、会場での稽古に入ってからようやくマスクを取って、「声がすごい出る」と驚く出演者もいるくらいです。

――その一方で、8月20~22日にはロックフェス「FUJI ROCK FESTIVAL 2021」が開催され、関係者として参加したモデルが感染。8月28・29日には、ヒップホップ系フェス「NAMIMONOGATARI」が密状態で、酒類も提供して開催していたことが発覚しました。一部のフェスはやりたい放題ですね。

 実は、コンサートやイベントの現場も困っているんです。安全のためには中止したほうがいいのは当然です。しかし、中止すると出演者だけでなく、スタッフなど多くの人が仕事を失ってしまいます。さらに、人が集まることで得られる経済効果に期待している会場周辺の人々も困ってしまう。「だったら人数を減らしてでも開催したほうが⋯⋯」という考えの人も出てきてしまうのも想像ができます。

――影響を受ける人々があまりに多すぎるんですね。

 そんな中、西川貴教さんは、9月18・19日に滋賀県で主催予定だった「イナズマロックフェス2021」を中止すると発表しました。西川さんは、滋賀出身で滋賀ふるさと観光大使でもあり、地域振興のため2009年からこのフェスを開催。2020年はオンラインで開催しましたが、有観客の野外フェスとしては2年連続の中止です。感染防止を第一に考えたのでしょうが、地域振興のことを考えると苦渋の決断だったと思います。長引くコロナ禍にどこもかしこも頭を抱えています。

城下尊之(芸能リポーター)

立教大学在学時から、サンケイ新聞でアルバイトを行っていた経緯から、卒業後、サンケイスポーツへ入社。スポーツ紙文化部記者となった初日で見習い経験もないうちに、他に大きな事件があったため、「(故)林家三平さん、大病から復帰!」という大事な現場を任された。退社後は、TBS『奥様8時半です』のデスク担当として勤務し、その後、芸能リポーターに転身し、現在に至る。独自に身につけてきた取材能力、ブレーンの作り方等から、芸能界の裏話を交えた、楽しい味付けで話す。

【プロフィールページ】

しろしたたかゆき

最終更新:2021/09/09 12:20
ページ上部へ戻る

配給映画