「NAMIMONOGATARI」だけじゃない…熱があるのにライブを決行!? 反ワクチンアーティストもいっぱいな音楽業界の杜撰なコロナ対策
#音楽フェス
8月に愛知県で開催された音楽フェス「NAMIMONOGATARI 2021」がいまだに物議を醸している。同イベントは野外フェス公演だったが、会場内でアルコールの販売するなど感染拡大防止対策ガイドラインが守られず、密状態を引き起こした。
愛知県の大村秀章知事は記者会見で「このフェスはもうこれで終わり」と強い口調で語り、今後県施設の利用を拒否するかまえだと怒りを露わにした。さらに、9月2日にはコンサートプロモーターズ協会、日本音楽制作者連盟、日本音楽事業者協会、日本音楽出版社協会の音楽4団体が「NAMIMONOGATARI」などの主催者を非難する共同声明を発表。「音楽業界が過去1年半に渡り、国や自治体などと築いてきた信頼関係を破壊し、医療従事者や関係当局の苦労を台無しにする暴挙」であると、苦言を呈した。レコード会社関係者はこう語る。
「テレビ業界や音楽業界が緊張感を失っているのは事実。特に音楽業界は新型コロナウイルスの感染拡大以降、まともにライブ等の興行がうてず、いよいよ苦境に立たされているものも多い。感染者数を見れば、本当だったらライブ公演なんかやっている状況じゃないのかもしれないが、片やオリンピックは開催されているし、ジャニーズさんやLDHさんのような大手もライブを決行しているので、右に倣えとばかりにみんなライブを打っている。もう国が止めない限りは歯止めがきかないと思う」
「NAMIMONOGATARI」の杜撰な感染対策は批判されてしかるべきだが、実はこれも氷山の一角。実際、十分な対策がなされないままライブを強行するアーティストもいるのだとか。芸能事務所幹部の話。
「あるアーティストは、ライブの本番当日に明らかに体調を崩していたと言います。熱もあり、本番直前まで横たわっているような状態だったのに、誰も中止の判断を下せず、結局そのまま客の前でパフォーマンスを行ったのです。狭い会場だから、客席との距離も近いに関わらずですよ。そもそも、この時期に発熱があるのにステージに立つなんて許されないことです。結局そのアーティストはその後、コロナ陽性と判明しました」
さらに音楽業界関係者を悩ませているのが「反ワクチン」に傾倒するアーティストの存在だ。前出のレコード会社関係者は担当アーティストのワクチンに対する偏った考え方に辟易していると語る。
「僕が担当しているアーティストグループAのメンバーは、反ワクチン思想に傾倒し、周囲の女性スタッフに対して『ワクチンを打ったら卵巣が機能しなくなって子どもができなくなる』などと言い、熱心にワクチンを打たないよう説得してくるのでみんなドン引きしていますよ。さらに『感染防止を防ぐにはアルコールがいい』と、仕事中にも酒を飲む始末。本人曰く体も髪の毛もアルコールで洗っているそうで……(苦笑)」
音楽業界に混乱を巻き起こす新型コロナ。終息の気配は一向に見えてこない。
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