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日刊サイゾー トップ > 連載・コラム > 週刊誌スクープ大賞  > 菅義偉首相の電撃辞任と“二階の逆襲”

菅義偉首相の電撃辞任「もうメチャクチャだ。最近の菅さんは怖い」の真意と“二階の逆襲”

東京五輪・パラリンピック組織委員会による医療物資“廃棄”

 ニューズウイーク日本版に興味深い記事がある。

 今回、駐日本大使にラーム・エマニュエル前シカゴ市長、駐中国大使にニコラス・バーンズ元国務長官が指名された。

 だがバイデン大統領がもともと考えていたのは逆だったというのである。エマニュエルのような気性の激しい政界の大物を駐中国大使に据えれば、中国に対するアメリカの本気度と強い姿勢を伝えられるという思惑だったが、今年3月にアラスカで行われた米中外交トップによる激しい非難合戦を見て、バイデンは考えを変えたというのである。

 バーンズはアメリカで最も有能な職業外交官という評価があるそうだ。一方のエマニュエルは「ランボー」というニックネームを持つくらいだから、「日本の当局者を怒らせるだろう。だが同時に、中国に毅然とした態度で臨むよう日本を強力に後押しするはずだ」(ニューズ)

 日米台で反中国包囲網を作り上げようということだ。多くの輸出入を中国に頼っているため、煮え切らない態度の日本を脅かして、決断を迫ろうというのであろう。

 年をとればとるほど短気になる。耄碌していると見せかけて、アフガン撤退もそうだが、バイデンのやる政策はトランプ以上に強硬なところがある。要注意だ。

 新潮が、戦国武将・毛利元就の末裔の外交官・毛利忠敦が、以前は女性職員へのセクハラで処分されるということがありながら、今度は高校生の息子から家庭内でのDVを告発されたと報じている。

 毛利は現在、オーストラリアの公使になっている。息子は、家庭内での自分や母親に対するDVが酷いため、警視庁高輪署に被害届けを出したという。だが、そうしたことが公になると父親が懲戒解雇になるからと、外務省人事課長・有馬裕が、被害届を取り下げるよう母親にいってきたそうだ。

 それを聞き入れると毛利は逆襲に転じ、母親のクレジットカードや銀行カードを解約し、十分な生活費も渡さなくなったというのである。息子は外務省職員へのメールに、こう書いている、
「父には辞職という形でけじめを取ってもらうしかありません」

 息子にここまでいわせるか。戦国時代なら切腹ものだな。

 今週の1位は文春のグラビア。

 8月31日、突如、東京五輪・パラリンピック組織委員会が発表した未使用の医療物資の廃棄問題で、文春は、廃棄現場の写真を入手したというのだ。

 文春が写真とスタッフの証言を基に8月30日、事実関係を確認する取材を行ったところ、「期限までに回答はなかったが、山下聡・大会運営局長が『会場撤収の過程で判明した』」と発表したのである。

「組織委の発表によると、廃棄が行われたのは合計9会場。マスクは3万3000枚、消毒液は380本、ガウン3420枚を廃棄し、金額のトータルは500万円にのぼるという。山下局長は『あってはならないこと。謝罪申し上げます。組織委員会として大変申し訳ないことをした。再発防止に努めていく』と謝罪した」(文春)

 五輪は有観客で実施される予定だった。そのため組織委は選手とスタッフ分、ゲスト分をまとめて発注していたが、開会15日前に無観客が決定してキャンセルできなかった観客分が大量に余ってしまったというのだ。

 それならば、必要としている医療機関に無償で配ればいいだけの話だが、組織は「民間に譲渡できないと規約で決まっているから」の一点張りだったという。

 文春は少し前にも、ボランティアに配る弁当が大量に余り、破棄していたと報じた。
 そうしたツケが国民に回ってくるのだ。

 東京五輪は終わったが、それに使われた膨大な無駄を、第三者委員会を立ち上げて精査しなくては、我々は絶対に納得しないぞ!(文中敬称略)

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