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パラリンピック閉幕とトヨタ自動車の“苦悩”
パラリンピックも終わった。
私は生まれて初めて、パラリンピックを開会式、車椅子バスケや陸上など多くの競技、閉会式をじっくり見た。面白かった。感動した。
多様性もそうだが、人間の可能性ということに気付かせてくれた。
東京五輪よりもはるかに面白く、観る価値があった。これを子どもたちの目の前で見せてやりたかったと心底思った。
人間万歳! そう何度も叫んだパラリンピックであった。
その中で、スポンサーになり、大枚をはたいたトヨタ自動車が大損したと、ポストが報じている。
トヨタが被ったのは何千億円ではないかといわれているそうだ。
ポストによれば、8月26日午後、パラリンピック選手村を巡回する自動運転バスが、T字路を右折しようとしたところ、柔道(視覚障害)男子80キロ級日本代表選手に接触。選手は転倒し、頭に全治2週間のけがを負い、28日の試合を欠場してしまった。
豊田章男社長は8月27日、自社サイトの「トヨタイムス放送部」に緊急出演して、「多くの方々にご心配おかけし大変申し訳ない」と謝罪した。
これ以外にもトヨタにとって想定外の事態が相次いだという。
トヨタは、五倫のスポンサー枠の中では最上位に位置するワールドワイドパートナー(全14社)で、スポンサー料は2024年までの10年間で2000億円にも上るといわれているそうだ。
その対価として、東京オリパラでは、選手村での移動用として、この自動運転バス『e-パレット』だけでなく、観客を運ぶために燃料電池バス『SORA』を100台。大会関係者の移動用に燃料電池車『MIRAI』500台、その他を合わせて3304台を提供したという。
「無観客なので、燃料電池バスで移動する観客はおらず、五輪のロゴが入った『MIRAI』が大会関係者を乗せて会場周辺を走り回る姿もほとんど見かけなかった。
トヨタはこうした会場を結ぶ車両だけでなく、会場内でも、観客の観覧席誘導や物品運搬を行う生活支援ロボット『DSR』や、フィールド競技サポートロボット『FSR』を世界中からやってくる観客に披露するはずだったが、これも無観客になって目論見が完全に外れました」(経済ジャーナリストの小泉深)
トヨタはコロナ禍でも自動車販売台数は絶好調のようだ。
しかし東南アジアでの新型コロナ感染拡大による部品供給不足で、9月の世界生産を当初計画から4割程度減少することを余儀なくされた。
日本が誇る世界ナンバーワン自動車メーカーの凋落が、東京五輪を機に始まるかもしれない。皮肉なことに。
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