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『TOKYO MER』、コロナ対策で撮影は“自転車操業”の超過酷現場

『TOKYO MER』、コロナ対策で撮影は自転車操業の超過酷現場の画像1
TBS『TOKYO MER~走る緊急救命室~』公式サイトより

 残り2話。この勢いで最終回まで突っ走りたいところだが……。

 8月29日、俳優・鈴木亮平主演の日曜劇場『TOKYO MER~走る緊急救命室~』(TBS系)第9話が放送、世帯平均視聴率で15.0%と、自己最高タイだったことがわかった。

 第9話は、外国大使館で二酸化炭素中毒事故が発生し、出動したTOKYO MERに「大使館内は各国の領土であり、許可なく立ち入れない」という法律の壁が立ちはだかる、石田ゆり子演じる都知事が持病で倒れ、指揮官不在となる、救助に向かった喜多見幸太(鈴木)とレスキューの千住幹生(要潤)が患者と共に地下駐車場に閉じ込められる、鈴木の空白の1年が敵対する厚労省の久我山(鶴見辰吾)にバレる、と盛りだくさんの内容だった。

「『TOKYO MER』といえば、これまで“死者0”を続けており、最後に女性職員が声高にそれを読み上げるのがお約束となっています。今クールではフジテレビの月9枠でも同じく医療ドラマで波瑠主演の『ナイト・ドクター』も好調を維持していますが、こちらは過酷な医療現場での若者の成長物語であることから死者が出ます。後半になって『TOKYO MER』と『ナイト・ドクター』の視聴率の差が大きく開いてきたのは、ハラハラしながらも“絶対に助かる”ことがわかっている『水戸黄門』的要素が日曜劇場のメイン視聴者層である中高年にハマったことが、要因の一つでしょう」(テレビ誌ライター)

『TOKYO MER』の次週予告では、ついに「死者1名です」のセリフが飛び出したことからネット上は騒然。「死者1名は久我山で」と願う声が飛び交うなど、最終回に向けてさらに視聴者のボルテージが高まりそうだ。

 一方で懸念材料もある。出演者の稲森いずみが、新型コロナウイルスに感染したことが発表されたのだ。

「稲森は、喜多見とテロリストの繋がりを注視する警視庁公安部課長・月島しずか役。第7話から登場し、最終回に向けて重要な役どころとなってくると思われます。局の発表によると番組関係者に濃厚接触者はいないということでしたが、部下役の馬場徹も新型コロナに感染しており、クラスターが懸念されます。悪天候が続いてもともと撮影スケジュールが押していたということもありますが、台風が接近する中でも千葉県・ 茂原市で撮影を強行したり、昼12時に集合した役者が夕方18 時まで待たされるなんてことも当たり前。撮影が終わるのが24時を回ることもしょっちゅうだといいます。現在は水曜に撮影した素材を日曜に放送する自転車操業で、出演者は疲労困憊となっているようです。果たして、このまま放送予定どおりに完走できるのか心配です」(前出・テレビ誌ライター)

 ともあれ、クライマックスに突入した『TOKYO MER』。1月期の『天国と地獄 ~サイコな2人~』、4月期の『ドラゴン桜』に続いて、日曜劇場3作連続の最終回視聴率20%超えとなるか見物だ。

大沢野八千代(ジャーナリスト)

1983生まれ。大手エンタメ企業、出版社で勤務後、ネットソリューション企業に転職。PR案件などを手掛けている。KALDIフリーク。

おおさわのやちよ

最終更新:2021/09/05 18:00
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