巨人・岡本和真「三冠王」に現実味
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もし達成できれば、“世界の王”以来となる快挙が現実的なものとなってきた。巨人の若き主砲・岡本和真が夏に入って調子を上げ、本塁打と打点は現在リーグトップ(8月29日時点)。打率もグングン上昇しており、巨人では王貞治以来の三冠王が視野に入ってきた。
今季は五輪の中断期間を挟む変則日程となったプロ野球。セ・リーグの打撃ランキングで目立つのが岡本の活躍だ。開幕から全試合で4番に座る岡本は、99試合を消化した時点で32本塁打を放ち、自己最高の33本(2018年)を抜くのは確実。打点は88を数え、2位に大差を付けており、打撃2部門でトップに立っている。打率は0.283で、こちらは現在15位だが、諦めるのはまだ早い。
「今シーズンは中断期間をどう乗り切るかが1つの課題でしたが、それを完全にプラスに変えたのが岡本です。中断期間中に行われたエキシビションマッチの7試合で、岡本は19打数9安打3本塁打と打ちまくり、シーズン再開後も好調をキープ。6月後半に2割5分台だった打率は一気に2割8分台まで上がりました。
巨人の残り試合数は44。岡本の8月の打率は0.360で、このペースを最後まで保てれば、打率は3割2分近くまで上がります。今季は全般的に打率が低く、トップのオースティン(DeNA)が0.318なので、まだまだ十分逆転の目はあります」(週刊誌運動部記者)
現時点で日本球界最後の三冠王は、2004年の松中信彦(ダイエー)。巨人となると1974年の王貞治まで遡る。一方、今季はパ・リーグでも三冠王候補が現れている。
「オリックスの吉田正尚が現在、打率1位、打点2位、本塁打4位と、いずれも好位置につけています。本塁打はトップと3本差、打点は6点差で、まだまだ十分に逆転は可能。入団以来、優勝争いとはまったく無縁だった吉田ですが、チームは現在トップを走っており、モチベーションは最高に上がっているはずです。吉田の後ろを打つ4番の杉本裕太郎が好調なので、相手投手が吉田と勝負をせざるを得ないのも好条件でしょう」(同上)
主軸の活躍もあり、巨人もオリックスも現在首位。彼らが打てば自ずと「優勝」の2文字が見えてくるが、三冠王という千載一遇の好機も逃したくはないはずだ。今季は、そんな彼らを後押しする要因がある。
「プロ野球は現在、球場に観客を入れて試合を行っていますが、声を出して応援するのはNGで、観客数も制限されています。通常であれば、シーズンが終盤戦に入るとタイトル争いに絡む選手への声援が大きくなり、プレッシャーでリズムを崩す選手もいますが、今年はそれがない。セ・パ両リーグとも優勝争いが混沌としているため、個人記録に興味が集中しすぎることもなさそうで、岡本と吉田にとっては絶好のチャンスでしょう」(フリーの野球ライター)
海の向こうでは大谷翔平が大活躍し、メディアの興味もそちらに向かいがち。ファンの関心を日本に引き戻せるかは、2人の肩に掛かっているようだ。
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