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日刊サイゾー トップ > 社会  > 『テレフォン人生相談』しんどすぎる相談内容

『テレフォン人生相談』虐待を承知で子どもにウサギを飼い与えようとする母親…しんどすぎる相談内容、地獄の20分間

家族全員へのカウンセリングが必要では

 気になるのは、相談内容から夫の存在がまったく見えてこないことである。母と同様に父も子どもと向き合おうとしていないのか? 相談者の夫は、現在56歳。定年も視野に入っている年齢である。

 やはり、早急に第三者を入れないとダメだ。心療内科はもちろん、公的な相談窓口にも頼る必要もある。そして子どもたちだけでなく、家族全員へのカウンセリングが必要だと思う。

 あと、言ってしまうとウルヴェ先生の回答もまずかった。

ウルヴェ 「お嬢さんや息子さんに対しては、まず、じーっと見てあげてもらえますか? 何か答えたりしゃべったりせずに、ちゃんと見てあげる。そして『ああそっか、ウサギ傷つけたのかあ。何かあった?』とか。興味を持ってほしいです、お子さんに」
女性   「あぁ~」

 いや、そんなレベルじゃないだろう。もっと現実的に、具体的に対処してほしい。

 ただ、「子どもに興味を持て」というアドバイスに関しては同意だ。相談者の興味は子どもではなく、逃げること1点に集中している。こんな家庭状況で「ウサギをもう1匹飼ってもいいですか?」と相談しにくること自体、問題から目をそらしすぎである。はっきり言って寒気がする。

 しかも、相談者の反応を見るとあまり響いていなさそうなのだ。見せるリアクションは、「あぁ~」と絶えず弱火。明らかにピンときていなさそうである。「聞き流しちゃダメ」と今井がさすがに注意していたが……。とにかく、ウサギを早急に保護してあげてほしい。

 今回の相談は、聴いていて本当にメンタルが削られた。昼間から放り込まれた不意を突く闇。「『テレフォン人生相談』を聴く」という地獄を存分に味わう20分間だった。もはや、放送事故に近い内容なのでは? 着地点が何の解決になっていないのもしんどかった。

寺西ジャジューカ(芸能・テレビウォッチャー)

1978年生まれ。得意分野は、芸能、音楽、格闘技、(昔の)プロレス系。『証言UWF』(宝島社)に執筆。

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てらにしじゃじゅーか

最終更新:2021/08/31 18:00
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