関根勤が持ちネタにした! 過剰すぎる空手アクションほか、千葉真一の伝説的作品たちをU-NEXTでプレイバック
#千葉真一 #U-NEXT
スター・ウォーズ系日本SFに出演でとぼけたコメントも
千葉の世界はカラテアクションだけにとどまらない。1978年に当時アメリカで大ヒットしていた『スター・ウォーズ』に対抗して日本初のスペースオペラ『宇宙からのメッセージ』に出演した千葉は、記者会見で「SF映画に出るのははじめてなので……」とか言っていたが、デビュー当時に『宇宙快速船』(1961)ってSFヒーローものに出てたじゃないか!と古株のファンは突っ込んでいた。
主演、そしてアクション監督も兼任した『戦国自衛隊』(1979)で戦国時代にタイムスリップしてしまう自衛隊員役だった千葉は若い隊員らがなんとか現代に戻ろうとする中、現代じゃ自衛隊は何もできない、戦国時代ならこの力を使ってやりたい放題だ!と暴れまわる。
『戦国自衛隊』に前後して千葉は剣豪、柳生十兵衛の役を二度も演じた。『柳生一族の陰謀』(1978)と『魔界転生』(1981)だ。柳生十兵衛は戦乱の世を終わらせた徳川幕府の時代に生まれた侍で、剣を政治の道具に使う父、宗矩と違い剣の道一筋に生きた武芸者として表現されることの多い十兵衛を千葉は見事に演じている。千葉は現代に生きる侍だった。
邦画界激動の60~80年代を嵐のように駆け抜けた千葉真一は「海外の作品に本格的に進出する」という夢を描くが、それは果たせたとは言い難い。しかし殺人拳シリーズで海外のファンを獲得し、1998年には香港映画『風雲 ストームライダース』で香港のアカデミー賞、香港電影金像奨の優秀主演男優に外国人俳優として初めてノミネートされ、2003年にはタランティーノの『キル・ビル』に出演した。
彼の愛弟子である真田広之は『ラストサムライ』『ラッシュアワー3』『モータル・コンバット』とハリウッドの大作映画に登場し、主演を食う活躍を見せて千葉が夢半ばで閉ざされた道を歩み続けている。
千葉真一の魂は永遠だ。
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