千葉真一、70代でも余裕でスタントマンと渡り合う超人的体力だった! 伝説多き男の波乱万丈人生
#千葉真一
ベテラン芸能リポーターの城下尊之氏が、とかくあおり・あおられがちな芸能ニュースをフラットな目線で、おちついて解説!
――8月19日、千葉真一さんが新型コロナウイルスによる肺炎で死去しました。82歳でした。ワクチンは接種していなかったそうですね。どうして打っていなかったんでしょうか。
どうしてですかね。自分の体力に自信があったのかもしれません。いくら元気でもコロナは別。ワクチンを打っていれば重症化しないケースが多いとされています。残念ですよね。
――「体力に自信があった」といっても80代ですよ。
いや、千葉さんの体力は本当にすごいんですよ。千葉さんが70代半ばの頃、僕の知り合いが所属しているスタントマンのグループに千葉さんが指導に来たそうなんですが、講演をするのだと思っていたら、なんと現役スタントマン相手にアクションの実技をしたそうで、若手を相手にしてもまったく遜色なかったとか。見た目も背筋がシュッと伸びていて声にもハリがあって、まったく70代に見えない。長年鍛え抜いてきた賜物でしょう。ケタ外れに若々しい。だからこそ、ワクチンを打たなかったのかも。
――70代半ばで若手相手にアクションとは、すごい。
だからまだまだ元気に後進の育成、指導もできたでしょうし、娘で女優の真瀬樹里さん、息子で俳優の新田真剣佑さんと眞栄田郷敦さん、4人で親子共演してもう一花咲かせることもできたかもしれない。残念です。
――娘の真瀬さんは46歳、新田さんは24歳、眞栄田さんは21歳、ずいぶん年が離れているのはなぜ?
真瀬さんは、1973年、最初の結婚の時に元妻の野際陽子さんとの間に生まれた娘です。野際さんとは1994年に離婚して、96年に28歳年下の一般女性と再婚。その時に生まれた息子が、新田さんと眞栄田さん。ところが、2015年に54歳年下の女子大生との不倫疑惑が報じられ、離婚。千葉さんは不倫疑惑は否定し、54歳年下女性と再々婚はしなかったものの、長いこと仲良くしていたというウワサ。
――そういう経緯だったんですね。50代で28歳年下女性と結婚、70代で女子大生とウワサになるって⋯⋯ほんと驚異的に若い!
昔、囲み取材をしたことはありますが、明るく前向きでごく常識的な受け答えをしてまじめな印象でしたね。それでいて、私生活でも仕事でも波乱万丈。60年に子ども向けのドラマ『新 七色仮面』で主演デビュー。その後、数々のドラマや映画で、器械体操や空手、拳法などの経験を生かしたアクションを見せて人気俳優に。一方で、1970年にはジャパンアクションクラブ(JAC)を主宰し若手の育成にも尽力しました。
――志穂美悦子さんや真田広之さん、堤真一さんが所属していたというJACですね。
映画のプロデュースの夢を語り、出資を募っている時期もありました。「千葉真一」という芸名を担保にして資金を集めたこともあったとか。結局うまくいかなかったようで、1990年ごろから新たな天地を求めて渡米。「サニー千葉」の名で活動するように。
――山あり谷ありですね。
2011年ごろから再び日本での芸名を「千葉真一」に戻し、活動を続けていました。コロナに罹患していなければ⋯⋯と悔やまれてなりません。心よりお悔やみ申し上げます。
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