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9・6菅義偉首相のXデーと本番を迎える”安倍・麻生 vs 二階・菅”の暗闘劇

野党共闘で試される枝野幸男の手腕

 野党共闘をしている立憲民主党の蓮舫と共産党の田村智子がサンデー毎日で対談している。

 菅政権はポンコツ政治だとこき下ろすのはいいが、次の衆議院選が天下分け目の関ケ原である。

 ここで勝つためには、候補者を集めなくてはいけない。それも自民党とは違う質のいい者たちを。

 2人の対談の最後の部分を紹介しよう。

「菅の命運は?
蓮舫 終わらせたい。そうでないと、この国がもたない。コロナの波はまた必ずやって来る。
 変異株のリスクも高まる。菅首相にご勇退いただかないと。何も学習しない2年目の冬になる。

田村 今の政治に求められている国民からの信頼と国民とのコミュニケーション。
 この二つが今絶望的だ。国会に全く出てこない。記者会見でも『さら問い』を許さない。尾身茂分科会長と全く違うことを言っている。国民の理解を得るため、本来は乗り出してしゃべり、質問があればすべてに答え切る局面なのにそれをしない、できない。

蓮舫 それでいて会見では、丁寧に説明していく、と呪文のごとく付け加える。もうやめてくださいと。

田村 これだけ無策で無能で無責任であることが誰から見てもわかることが繰り返されていて、なぜ自民党内で怒りの声、突き上げが出ないのか。
 小選挙区制で自分がどう勝つか、ということにしか関心がなくなっていませんかと言いたい。(公明党にも)政権の中にいることだけですかと。
衆院選どう対処する?

蓮舫 できる限り野党一本化の努力をすべきだ。共産党とは都議戦も含め、密な連携を取り、結果につながったことを学習している。

田村 野党が菅政権を倒して新政権を作るという覚悟を示せるか。
 ここは立憲民主党が他野党に協力を呼びかけてほしい。菅後の大枠について一致点が欲しい。枝野(幸男・立憲代表)さんのビジョンに私たちも共感できるところ多々ある。一致できる政策として示せるような話し合いができるといい。

蓮舫 すでに相当な部分で共有できている。この先何を見せるかは枝野代表の判断になってくる。
 相当な覚悟は持っていると思う」

 これを読む限り、枝野代表が煮え切らないようだ。

 枝野は弁舌はいいが、実行力になると「?」がつくからな。

 この秋の衆院選でいい結果を示せなければ、枝野も終わりだろう。必死さを見せないと、有権者に信じてもらえない。

 元自民党のプリンスで、無敗の男と呼ばれる中村喜四郎が、立憲民主党の指南役として動いている。

「菅政権の内閣支持率が低迷するなか、野党第1党の立憲の支持率も伸び悩む。中村氏は、横浜での勝利に浮かれることなく、関西へ飛んでいく。
『軽挙妄動せず、重心を低くし、国民を見て、選挙戦に向かっていくこと』
中村氏の全国行脚は続く」(朝日新聞DIGITAL8月23日 7時00分)

 こうした地道なやり方が枝野にできるか。

 今回の選挙は枝野の力が試されている。

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