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日刊サイゾー トップ > 連載・コラム  > 『ドゲンジャーズ』はヒーローの光と影を照らす!?
世界は映画を見ていれば大体わかる#16

九州ローカルからU-NEXTなどで全国拡大!往年の戦隊スタッフが多数参加する『ドゲンジャーズ』はヒーローの光と影を照らす!?

カーレンジャー、グリッドマン、ラブライブ!などのスタッフ

 プロデュース、原作、脚本は(株)悪の秘密結社だが、監督は東映のスーパー戦隊シリーズで監督を経験した荒川史絵、アクション監督の柴原孝典は東映のヒーロー作品に長年関わったスタントマンで彼が代表取締役を務めるスタント会社オフィスワイルドは本作のアクションスタントを担当、各キャラクターのスーツアクターには仮面ライダー、スーパー戦隊をやっている本職のジャパンアクションエンタープライズの現役、元メンバーが担当、ナレーションは大の特撮ヒーローマニアの声優、関智一、オーガマンの声は『激走戦隊カーレンジャー』のレッドレーサー役だった岸祐二……といった往年の特撮ファンにはお馴染みの面々がキャスティング。

 ほかにも悪の秘密結社のヒロイン的ポジションの悪役・アイドールのデザインは90年代の特撮ヒーロー、『電光超人グリッドマン』をアニメリメイクした『SSSS.GRIDMAN』の雨宮哲が手掛け、声は『ラブライブ!』などで知られる人気声優、新田恵海が担当していたりと、マーベルコミックのヒーローが集合した映画『アベンジャーズ』をもじったタイトルの『ドゲンジャーズ』はローカルヒーローと本職の特撮関係者、人気アニメからのアッセンブル(集合)なのだ。

 番組はローカル局の九州朝日放送でオンエアされ、人気沸騰に伴いTOKYO MXにて関東上陸、現在はU-NEXTなどでVOD、シーズン2も放送されるなどその人気はローカルに留まらず全国区に拡大している。ヒーローに垣根は存在しない。

 思えばローカルヒーローの元祖は1973年に宮城県のスーパーマーケットチェーン、エンドーチェーンが企画し東北地方でテレビ番組までつくられた『レインボー・アタックエース』だという。

 宮城県といえば数々のヒーローを生み出した石ノ森章太郎の故郷ではないですか。石ノ森章太郎のDNAは世代を超えて受け継がれているのだなあとしみじみ。悪の組織が無くならないように、ヒーローもまた不滅なのだ。そこにはメジャーもローカルもない!

 なんかシリアスなまとめにしちゃったけれど、『ドゲンジャーズ』本編は……すごく……ゆるいです。

しばりやトーマス(映画ライター)

関西を中心に活動するフリーの映画面白コメンテイター。どうでもいい時事ネタを収集する企画「地下ニュースグランプリ」主催。

Twitter:@sivariyathomas

しばりやとーます

最終更新:2021/09/17 14:26
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