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羽生善治九段の勝利にも貢献した“将棋めし”聖地が「かた焼き祭り」を開催! 

羽生善治九段の勝利にも貢献した将棋めし聖地が「かた焼き祭り」を開催! の画像1
(以下、写真/小嶋真理)

 シュプリームのコレクションに楽曲を提供し、海外の有名音楽フェスに出演するなど、国内外で評価されてきた“エクストリーム・ミュージシャン”のMARUOSA。他方で“かた焼きそば研究家”としての顔も持ち、近年は『マツコの知らない世界』(TBS系)や『新・日本男児と中居』(日本テレビ系)、『たけしのニッポンのミカタ!』(テレビ東京系)といった地上波のテレビ番組にしばしば登場して注目を集めている。そんな彼が、驚愕の絶品・珍品に光を当てながら、かた焼きそばの奥深き哲学に迫る!

 

 夏祭りの季節だ。

 とはいえ、昨年から続くコロナの猛威でほとんどが中止、または規模を縮小しての開催という憂き目に逢っているのは言わずもがな。

 こんな絶望的状況にもかかわらず、先月7月半ばから「祭り」を行なっている場所が千駄ヶ谷に存在するらしい。話によると、好評につき今月8月も継続して行われているという。クラブイベントでもフロアが盛り上がってパーティが少しばかり時間延長するのは稀にある話だが、祭りが盛り上がって期間延長、というのは聞いたことがない。が、悪い気はまったくしない。

 「祭り」の開催地はJR千駄ヶ谷駅、もしくは原宿駅から徒歩約10分ほど。副都心線ユーザーであれば、北参道駅から徒歩5分ほど。千駄ヶ谷小学校交差点の角にある。

 ちなみに厳密にいうと、最寄駅は北参道 or 原宿。なぜ千駄ヶ谷を推しているのかは後述する。

羽生善治九段の勝利にも貢献した将棋めし聖地が「かた焼き祭り」を開催! の画像2
今回のお目当ての店は、千駄ヶ谷にあるこちら。

 ここが「祭り」の開催地、紫金飯店 原宿店。創業は1966年(昭和41年)、あのビートルズが来日した年である。

 以前は赤色が眩しいザ・町中華という佇まいだったが、2019年(令和元年)6月にリニューアルオープンし、黒を基調にしたお洒落な店舗に生まれ変わった(現在、青山店は臨時休業中)。 地元層はもちろんのこと、場所柄もあってアパレル関係者や野球選手、ミュージシャンたちにも愛されており、さらにアパレルブランドとのコラボTシャツも発売しているニュータイプ町中華なのだ。

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フリークスストアとのコラボTシャツもある。

 また、紫金飯店は「将棋めし」の聖地としての顔も持つ。

 近年、藤井聡太二冠の活躍により、この言葉を耳にしたことのある読者もいるかもしれない。将棋会館のある千駄ヶ谷で、日夜戦い続ける将棋棋士の勝負メシとして長く愛されているのだ。

 ちなみに、かた焼きそばを注文した棋士を可能な限り調べてみたところ、永世七冠・羽生善治九段が最多の4回。次いで、地蔵流・南芳一九段と夫婦棋士・及川拓馬六段の2回、棋界の武蔵・三浦弘行九段と現役東大大学院棋士・谷合廣紀四段となっている(8月半ば現在)。

・羽生善治九段
2017年9月8日 竜王戦 ○ vs 松尾歩八段
2017年10月26日 順位戦 ○ vs 深浦康市九段
2018年5月17日 王位戦 ○ vs 松尾歩八段
2018年7月26日 順位戦 ● vs 糸谷哲郎八段

・南芳一九段
2020年6月25日 順位戦 ○ vs 中座真七段
2020年9月17日 順位戦 ● vs 長谷部浩平四段

・及川拓馬六段
2017年6月15日 順位戦 ● vs 高野智史四段(現・五段)
2019年5月16日 竜王戦 ● vs 菅井竜也七段(現・八段)

・三浦弘行九段
2017年12月6日 王位戦 ● vs 糸谷哲郎八段

・谷合廣紀四段
2021年6月17日 順位戦 ● vs 梶浦宏考七段

 かた焼きそば自体、ボリュームのある料理なので、持ち時間の比較的長い棋戦(順位戦や竜王戦)で多く採用されている。その中でもさすがのレジェンド羽生善治というべきか、唯一の勝ち越しかた焼きそば達成。

 ひょっとしてあまり勝負メシとしては向いてないのかもしれないが、棋士のみなさまには定跡にとらわれず食してもらいたい。

 将棋の話はこれくらいにして先に進もう。

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