沢口靖子への功労賞〟!? ヒット見込めない『科捜研の女―劇場版―』にテレ朝が力を入れる理由
#沢口靖子 #科捜研の女
女優の沢口靖子が主演する人気ドラマシリーズを初めて映画化した『科捜研の女―劇場版―』(9月3日公開)を記念し、テレビ朝日で、ドラマ版『科捜研の女』のテレビシリーズ全254話の中から厳選された20作品を、『映画公開記念!まだ間に合う!シリーズ20年を総ざらい!夏の短期集中講座』として、16日から4週連続で放送するという。
同シリーズは、京都府警科学捜査研究所(通称・科捜研)の法医研究員・榊マリコ(沢口)を中心に、ひと癖もふた癖もある研究員たちが、それぞれの専門技術を武器に科学的な見地から事件の真相解明に挑む姿を描く超人気科学ミステリードラマ。1999年にSeason1が放送され、今回初めての映画化となった。
各メディアの報道によると、放送される20本の内訳は「プロデューサー陣」「ファン投票」「各界の著名人がセレクト」した作品だという。このうち、ファン投票の5作品は、18日午後8時から、YouTube、ABEMA、TELASAほかで配信されるスペシャルオンライン特番内で発表。
同特番には、沢口、内藤剛志、若村麻由美・風間トオルらレギュラー陣が出演しファン必見のトークを繰り広げるという力の入れようだ。
「直近のドラマシリーズでは、Season19は19年4月から20年3月にかけて異例の1年クールでの放送で、全32話の平均視聴率は11.6%。20年10月期のSeason20は全9話平均で11.1%。正直、映画化してそこまでヒットが期待できる作品ではなかったが、テレ朝の上層部の肝入りで映画化が決定。そうなったのも、これまで同局に貢献した沢口に対する〝功労賞〟のようなもの。それだけに、宣伝活動にもかなりの金をかけ力を入れている。いわば、テレ朝にとっては、お得意の『絶対に負けられない戦い』という位置付け」(テレビ局関係者)
現在、同局のドラマシリーズでは、水谷豊主演の『相棒』シリーズの映画版が、来年にも新作が公開されると言われているが、作品を重ねる度に興行収入がダウン。とはいえ、これまで映画化して当たり、映画版が続いているのは同作のみだった。
「米倉涼子主演の『交渉人』、内野聖陽主演の『臨場』はドラマが好調で映画化されたものの、いずれも当たらずにドラマ版の続編もなくなってしまった。テレ朝といえば、五輪スタッフの〝深夜会食問題〟で赤っ恥をかいただけに、それを吹き飛ばすためにも、『科捜研』の劇場版をヒットさせたいようだ」(芸能記者)
公開直前、そして、公開直後まで沢口はフル稼働することになりそうだ。
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