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本田翼の『にょろっこ』はなぜ大爆死した? 熱愛発覚だけではないゲームの問題点を分析

説明と丁寧さが不足気味のチュートリアル

 にょろっこは8名のプレイヤーで展開するサバイバルゲーム。8名のうち6名がキーパーズ(人間)、2名がビジター(天使)となるわけだが、この言葉がすでにわかりにくい。キーパーズはマップ内の鐘を7つ鳴らすことができると勝利、ビジターはキーパーズの行動を阻止するかキーパーズ全員の魂を吸収するのが勝利条件。

 なのだが、そもそもこのゲームにはチュートリアルがない。正確には紙芝居形式でこういった説明を見ることができるのだが、ゲームに入ってしまうといわゆるチュートリアルモードはなく、いきなり実戦に放り込まれる形になる。

 加えて、ゲームのバランスがかなりよろしくない。わかりやすくいうと、ビジター側が強すぎる設計になっているのだ。この点はアプリストアでのレビューにおいても散見されており、ゲームとしては苦しい展開にならざるを得ない。

 また、ゲームの不具合もかなり残っているようで、作りとしてもあまり肯定的な意見は見受けられない印象が続いている。

熱愛発覚でさらにユーザー離れに?

 こういった状況での船出となった『にょろっこ』だが、サービス開始の約2週間後に都内の病院に勤務する「26歳のイケメン研修医」と本田との熱愛報道が出た。報道によると、オンラインゲームで知り合った2人は交際に発展、本田のマンションで半同棲状態という内容だ。この報道を受けて、ファンのみならず『にょろっこ』製作サイドもユーザー離れの心配で落胆ムードに。

 オンラインゲームで知り合ったという点も今ではマイナスになっている印象で、この熱愛報道後は前出の「ほんだのばいく」においてゲーム配信は行われていない。200万人以上というチャンネル登録者数を考えると、実に大きい損失だろう。

 一説には、『にょろっこ』の開発期間は2年、開発費用は5億円という話も出ている。しかしながら、最初からサービス提供期間を6カ月と決めてサービスインしている関係上、ロードマップも大方決まっていると思われるため、大幅なテコ入れはできないのではないだろうか。

 ゲームの世界において、ここまで順調に数字を増やしてきた本田だが一転、現在はかなり苦境に立たされてしまった。残り3分の2の期間で『にょろっこ』は大きく浮上できるのだろうか?

(c)Honda Co., Ltd. Published by ForwardWorks

辻 英之(編集者)

起きてる間が営業時間のプロ編集者。ゲームメディアの編集長、IT企業での経験を活かし、デジタルエンターテイメント分野記事を中心に寄稿中。ビジネスジャーナルでは『オレの周りはゲームばかり』を連載中。

つじひでゆき

最終更新:2021/08/21 06:00
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