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支持率は28%へーー東京五輪とワクチン接種に命運をかけた菅義偉首相の惨敗

メンタリストの失言と内閣官房参与のたかり行為

 ところで、「メンタリスト」と称するDaiGoという人間のいい草にはホトホト呆れ果てた。

 8月7日に配信されたYouTubeのライブ動画【超激辛】でこう語ったという。

「僕は生活保護の人たちに、なんだろう、お金を払うために税金を納めてるんじゃないからね。生活保護の人たちに食わせる金があるんだったら猫を救ってほしいと僕は思うんで。生活保護の人が生きてても僕は別に得しないけどさ、猫はさ生きてれば僕は癒やされる」

 さらにホームレスについて、

「自分にとって必要の無い命は僕にとって軽いんで。だからホームレスの命はどうでもいい。どちらかと言うといない方が良くない? 言っちゃ悪いけど、本当に言っちゃ悪いこと言いますけど、いない方がよくない? 邪魔だしさ。プラスになんないしさ、臭いしさ。治安悪くなるしさ」

 こんな考えをよく公の場で言えたものだ。俺の前でいったら「お前は最低の人間だ」と怒鳴りつけてやる。 

 こんな輩が大手を振って生きていける今の日本社会は、どこか歪んでいる。

 驚くのは、このような発言に、同調するバカ者が少なからずいるというのだから、もはやこの国は「末世」といっていいだろう。

 私はいたって温厚な人間だから、あまり怒らないが、久しぶりに体が震えるほど怒りが湧いてきた。

 さて、破廉恥な人間はいくらでもいるものだ。

 文春オンラインがスクープした平田竹男内閣官房参与のたかり行為も、公人としてあるまじき最低のものである。

 文春オンライン(8月7日)から引用してみたい。

「開催反対の声が鳴りやまぬなか、強行開催に踏み切った東京五輪。その開会式から3日後の7月26日午後3時40分、1人の男が六本木通りに現れた。半袖のワイシャツに灰色のスラックス。手には何も持たず、どこかへ向かって足早に歩いている。
 この男の名は、平田竹男氏(61)。2013年に安倍晋三前首相に内閣官房参与に任命され、2020年には菅義偉首相に内閣官房参与(文化・スポーツ健康・資源戦略担当)に再任された“首相のブレーン”だ。
『平田氏は大学卒業後に通商産業省(当時)に入省し、在ブラジル日本大使館一等書記官や、通商政策局資金協力室等でキャリアを積んだ。幼い頃からサッカーをしていたこともあってか、サッカーのプロリーグ化検討委員会にも参加し、Jリーグの発足にも携わっている。2002年には日本サッカー協会専務理事に就任し、その後もスポーツ界の重要ポストを歴任しています』(全国紙政治部記者)」

 2006年からは早稲田大学大学院スポーツ科学研究科教授として教鞭をとり、教え子には読売ジャイアンツ一軍投手コーチ補佐の桑田真澄や、大相撲の荒磯親方(元横綱・稀勢の里)、伊達公子などがいるそうだ。

「そんな“オリパラ事務局の大物”は六本木通りを過ぎると、『RIZAP GOLF』と書かれた看板下に吸い込まれていった。RIZAP関係者は語る。
『RIZAP GOLF六本木店は政界や財界のVIP顧客が特に多い店舗と聞いています。平田さんがこちらへ通い始めたのは、2018年5月7日から。忙しい中、ほとんど欠かさず週1回以上、多いときは週4回のペースで通っているようです』」

 ゴルフが好きで上手くなろうと練習に励むのは指弾されることではない。だが、RIZAP関係者によると、

「平田さんの顧客データベースを照会すると、支払い履歴を示す『単価』と書かれた項目にはすべて『0』と入力されています。入会費も本来であれば税込5万5000円をお支払いいただくのですが、表示されているのは『0』。つまり、平田さんはこの3年間、一度もRIZAP GOLFにレッスン料の支払いをしていないということになります」

 この関係者に顧客データベースを見せてもらうと、これまでに平田氏が受けたマンツーマンのゴルフレッスンは、少なくとも3年強で234回。RIZAP GOLFの料金プランで、最も1回あたりのレッスン料が安くなる96回分のレッスン2回と、40回分のレッスン1回を合計した金額は、累計457万3800円。少なくとも400万以上の“超高額優遇”を受けていたことになる

 RIZAPの社長の紹介のようだが、名前は呼ばないようにいわれているという。後ろめたさがあるのだ。

 さらに「RIZAPは平田氏が事務局長を務めるオリパラ事務局が主導する『beyond2020 マイベストプログラム』の認定を受けています」(オリパラ事業に詳しい政府関係者)。

 平田とRIZAPは利害関係にあるのだ。その上、ゴルフのレッスンに通うための車のダッシュボードには「内閣府」と書かれた札があり、車両前後には「TOKYO2020大会関係車両」と書かれたステッカーが張ってあったというのである。

 平田は8月13日、東京オリンピック競技大会・東京パラリンピック競技大会推進本部事務局長や内閣官房参与、文部科学省参与を辞職した。当然である。

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