金町は下町情緒豊かで家賃相場も狙い目―利便性も抜群も 気になるのは水の被害
#不動産投資 #東京これから買える街 #金町 #葛飾区
4.金町駅周辺の価値は今後も上昇するのか?
今まで見てきたように、金町駅周辺は既に成熟した街づくりができているのに加え、22年着工の北口再開発により、さらに洗練された街へと発展することが大いに期待できます。
しかし、不動産購入を見当するには、将来的な価値を見込めるのか、見極める必要があります。そこで、それぞれのデータをもとに詳しく確認していきます。
●4-1.金町駅周辺の世帯数の比較
上記のグラフは、金町駅と柴又駅、立石駅の世帯数の比較です。金町駅は、柴又駅、立石駅と比較して、単身者の割合が少なく、2人以上、DINKSやファミリー層等家族で暮らしている方が多いようです。家賃や物価の安さが学生や単身者、ファミリー層まで愛される理由の一つとなっているのかもしれません。
●4-2.金町駅周辺の人口予測
次に、各駅徒歩15分圏内の人口推計のデータを見てみます。2050年までの人口予想では、金町駅は7,779人減少する予想となっています。ただ、柴又駅や立石駅も同様に人口が減少する予測となっており、他のエリア同様再開発後の運営がとても大切になっていきそうです。
●4-3.交通機関の乗車数から見る利便性
東京都交通局が発表している『各駅の乗車人員』のデータを基に、金町駅の乗降者数の推移を考察していきます。金町駅の乗降客数は過去10年近く、増加傾向にあり、柴又駅や立石駅と比較してもその増加率は大きくなっています。
●4-4.金町駅周辺の土地の価値の推移
金町駅周辺の土地の価格を確認していきます。商業地域に区分されている『葛飾区 5-10(金町駅)』と、住宅地に区分されている『葛飾区-32(金町駅)』の地域と近隣の場所を含めた3地点のデータを基に、2012年から21年までの価格をグラフにまとめたものです。
4-4-1.商業地に区分されている『葛飾区 5-10(金町駅)』について
17年からは徐々に地価が上がり、20年に地価が最も上昇しています。ただ、近年大きく上昇したのは立石駅周辺で、これは17年に立石駅北口地区の都市計画決定が下され、今年の4月、5月に組合設立の認可等がおり、一気に再開発に向けた実現性が高まったからでしょうか?
4-4-2.住宅地に区分されている『葛飾区-32(金町駅)』について
こちらも、18年以降に徐々に地価が上昇し増加しています。やはり、再開発が先行している立石駅周辺の地価の上昇が顕著です。他にも、インバウンドを含めた柴又駅の地価についても上昇が顕著に見られます。
●4-5.金町の中古マンションの価格推移
最後に、ライフルホームズが発表している『住まいのインデックス』のデータを基に、実際の金町駅周辺の中古マンションの価格推移を確認します。まずは、下記のグラフをご覧ください。こちらは、2010年からの金町駅周辺の中古マンションの価格をまとめたものです。
上記のグラフによると、現在、金町駅周辺の中古マンションの価格は上昇傾向です。直近の3年間を見ると2.8%程度上昇しています。一方で、一戸建ての価格や土地価格は16年から横ばいで推移していることを考えると、都心やマンション選好の影響から、将来的にも価格は安定傾向であるといえるのではないでしょうか?
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