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日刊サイゾー トップ > エンタメ > テレビ  > TAKAHIROが絶賛する岩本照の才能

『関ジャム』たった40分で…ダンサーTAKAHIROが絶賛する、Snow Man岩本照の振付師としての腕前

Snow Manの振り付けがプロの振付師を熱くさせる!

 TAKAHIROが取り上げ、解説したのはSnow Man「Crazy F-R-E-S-H Beat」。彼らのデビューシングルのカップリング曲である。振り付けを担当したのは、なんとSnow Manのリーダー・岩本照。関ジャニ∞の曲でさえほとんど取り上げてこなかったこの番組が紹介するのだから、忖度なしのガチな選曲だろう。

 何しろ、TAKAHIROが熱いのだ。始まって2小節目くらいのイントロ部分で「はい、止めます!」とVTRの静止をリクエスト。解説を始め、説明し終わってからVTRを再開しても、3秒後には「はい、ストップ!」と中断の連続なのだ。語りたいことが彼にはたくさんあるということ。この曲の振りはどういう構成で、どんな意図が込められているのか? TAKAHIROの分析を以下にまとめてみた。

ファンが最も見たいメンバーの顔を手であえて隠しながらスタート。

顔を隠していた手を下げ、そして上半身に戻し、ファンの目線を上下に移動させる。

センターにいるメンバーではなく、その隣にいるラウールに台詞を言わせる定石外し。

ラウールに意識が行ったところで、センターの目黒蓮が前進してくる。

前後の動きだけだったところに、両端にいるメンバーの宮舘涼太と阿部亮平がソロパフォーマンスを行い、左右に開いていく印象をより強調させる。

他のメンバーが顔を背け、ファンの視線をセンターに集めさせるよう演出。その間、センターに移動していた佐久間大介はシャツをまくりあげて腹筋をチラ見せ。視線をより中央に誘導させる。

サビはあえて全身で爆発せず、手だけの速い動きでワクワク感を演出。

あえて同じ振り付けを2回繰り返す。「ここはファンのみんなも一緒に踊って!」という意図を岩本が込めたため。

 確かに、ライブで2回繰り返すダンスパートが来ると岩本は「ここの振りはみんな一緒に!」とファンに必ず要求するらしい。テクニカルであり、なおかつキャッチーなダンスを彼は心がけているのだ。この分析を聞き、岩本の振付師としての腕に感心した。同時に、TAKAHIROの解説そのものの面白さにも感心する。実は、『キョコロヒー』(テレビ朝日系)でもTAKAHIROは同様のダンス解説コーナーを担当しており、目をバッキバキにしながらの解説はいつも丁寧でわかりやすい。

 特に、今回はTAKAHIROも語りやすかったはずだ。「Crazy F-R-E-S-H Beat」と欅坂46「もう森へ帰ろうか?」には共通点がある。それは、オープニングの顔隠しパート。実は、TAKAHIROも欅坂に顔隠しダンスを行わせている。きっと、欅坂ファンの視線を誘導させる意図があったのだろう。

 ただ、岩本が本当にそこまで深く考えて振り付けを決めたのかが気になる。実は岩本、この曲の振りをたった40分で考えたそうなのだ。シルバニアファミリーをメンバーに見立て、シミュレーションしながら短時間で仕上げた振り付けだ。だから、岩本本人のダンス解説もできれば聞いてみたかった。

 ちなみに、YouTube再生1000万回超えを果たしていた「Crazy F-R-E-S-H Beat」の公式動画は、『関ジャム』放送後にまたしても再生回数が爆上がり。8月14日現在で再生数3900万回超えを記録中である。ジャニーズファン以外からも興味を集めた結果なのだろう。

 個人的にダンスは興味の外だったので、この日の企画には微妙な印象を抱いていた。しかし、どうしてどうして。またの機会が楽しみだ。次回は、多くの識者が世界基準と認める少年隊のダンスをTAKAHIRO先生に細かく分析してほしい。

寺西ジャジューカ(芸能・テレビウォッチャー)

1978年生まれ。得意分野は、芸能、音楽、格闘技、(昔の)プロレス系。『証言UWF』(宝島社)に執筆。

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最終更新:2021/09/01 22:43
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