「ペヤング」ブームの影響か──もうただの「激辛」だけじゃ生き残れない!? 辛さ以外の“武器”を持った新作カップ麺3選!
#カップ麺 #二郎 #ペヤング #カップ麺一行3昧
ファミマは「来来亭」のメニューを再現! エースコック「来来亭 旨辛まぜそば」
最後に紹介するのは、寿がきや食品の「全国麺めぐり 小田原タンタン麺」238円(税別)。赤や白の、あの超カッコいい「ロマンスカー」で行く小田原のご当地ラーメンで、小田原タンタン麺発祥のお店である「中華四川」の味が再現されています。
「中華四川」は1975年創業の歴史あるお店ですが、小田原タンタン麺が脚光を浴びるようになったのは2000年を過ぎてから。挽肉のたくさん入った甘辛なあんかけスープが特徴です。
今回再現されているのは「B一般向け」というメニューで、「A甘口」と「C辛口」の中間にあって形式上は中辛の設定。しかし、実は「C辛口」より辛い裏メニューの「スペシャルC」が中辛で、さらに辛いはずの裏メニュー「ダブルトリプル」が辛口の設定とのこと。なんだか矛盾しています。要するに今回の「B一般向け」は、甘口に毛の生えた程度のあまり辛くないメニューということになります。
とろみが強くつけたれたあんかけ状の醤油味のスープで、豆板醤の辛味やニンニクの風味をほのかに効かせています。やはり辛味はほとんどありませんが、強いとろみと肉の旨みが目立っており、担々麺というより肉あんかけの様相を呈していました。辛味や練りごまが一切ないため、一般的な担々麺とはまったく別物となっています。
とろみの素となっているのは「後入れ粉末スープ」に入っている白い粉で、でんぷん質が主成分と思われます。しっかりしたとろみは、カップ麺のスープながらあんかけ「風」の域を超えており、もはやあんかけ以外の何物でもありませんでした。
スープにしっかり肉の旨みがつけられていることに加え、具として肉由来と大豆由来の2種類のそぼろが入っています。肉そぼろでは肉本来の旨みが、そして大豆そぼろで肉だけでは足りない具のボリュームを補っています。理想を言えば全部旨みの強い肉そぼろの方が良いのでしょうが、限られたコストの中で味とボリュームを両立する努力が感じられてとても良かったです。
辛さ以外に武器を持った3品!
辛さだけではない、大きな武器を持ったカップ麺を3つご紹介しました。「ぶぶか」らしいパワフルな味、「豚ラ王」はニンニクとラー油によるスタミナ系の威力、そして「小田原タンタン麺」は肉あんかけのうまみととろみという、それぞれに強みがありました。「小田原タンタン麺」はそもそも辛くないというオチがついてしまいましたが、いずれも劣らぬ完成度の高いカップ麺です。
サイゾー人気記事ランキングすべて見る
イチオシ記事