『新しいカギ』があの「土8」に栄転でも…隔週・2時間スペシャルになりそうなテレビの裏事情
#お笑い #フジテレビ #新しいカギ
チョコレートプラネット、霜降り明星、ハナコがレギュラー出演するフジテレビ系コント番組『新しいカギ』が、10月から毎週土曜日夜8時枠に移動することとなった。
『新しいカギ』は2021年1月にスペシャル版が放送され、同4月から毎週金曜夜8時~9時の枠でレギュラー化。それが今回、『オレたちひょうきん族』や『めちゃ×2イケてるッ』など、歴史に残るバラエティー番組が放送されていた伝統的放送枠に“土8”に栄転することとなる。
しかし「毎週放送は無理だろう」との声も多い。というのも、『新しいカギ』は4月にレギュラー化されたが、実質的には月1~2回の頻度で2時間スペシャルとして放送されており、8月までに1時間の通常枠で放送されたのは、8月6日放送回の1回のみなのだ。
また、現在フジテレビの土曜日夜7時~9時の枠は、7時台に『超逆境クイズバトル!!99人の壁』、8時台に『芸能人が本気で考えた!ドッキリGP』が放送されているが、こちらも隔週ペースでそれぞれの2時間スペシャルを放送することが多い。
10月以降は、土曜7時に『芸能人が本気で考えた!ドッキリGP』がスライドし、『超逆境クイズバトル!!99人の壁』は不定期番組となり、土8に『新しいカギ』が入るが、そこでもやはり隔週の2時間番組になるのではないかと言われているのだ。
「『新しいカギ』も金曜8時台では、9時台放送の『ウワサのお客さま』と交互で2時間スペシャルが放送されることが基本となっていました。フジテレビはこの“隔週2時間スペシャル”という放送スタイルが定着しつつあり、今後もその方向で続いていく可能性が高い。『新しいカギ』も“土8”に移動とはいえ、実際には土曜7時~9時の隔週番組という感じになりそうですね」(制作会社スタッフ)
隔週2時間のスタイルになった背景には、コロナ禍特有の事情もある。
「感染対策のために、番組の収録日はできるだけ少ないほうがいいというのが、現在のテレビ局の流れ。コント番組はリハーサルなども含めて、かなり時間がかかるので、毎週放送のペースが難しいんですよね。さらに、レギュラーメンバーは他の仕事も多く、スケジュールを確保するのも容易ではない。だから、収録の日数を減らして、その分1回の収録を2時間分に編集し、それを隔週で放送するというペースになっているのでしょう。
それは、『ドッキリGP』でも同じこと。ドッキリ番組なんて、以前は年に4回くらいしか放送されていなかったわけで、それだけ素材を集めるのが大変なんですよ。それを毎週やろうとすること自体が無茶な話ですからね」(同)
もはや、“毎週1時間の放送”というバラエティー番組のスタイルも変わりつつあるのかもしれない。
「単純に番組予算の問題は大きいですね。テレビがメディアの頂点だった時代は、人もお金も使えたけど、いまは無理。いつまでも景気が良かった頃のスタイルを貫いているのがおかしいのかもしれないですね」(同)
毎週同じ時間にテレビの前でお気に入りの番組を観る──そんな日常は、もはや過去のものとなっているのだ。
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