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世界は映画を見ていれば大体わかる#15

スーパーヒーローのはずが…能力的にも性格的にも難ありのはぐれ者集団が大暴れ! DCコミックス原作『ドゥーム・パトロール』がU-NEXTで配信

スーパーヒーローのはずが…能力的にも性格的にも難ありのはぐれ者集団が大暴れ! DCコミックス原作『ドゥーム・パトロール』がU-NEXTで配信の画像1
『ドゥーム・パトロール』U-NEXT 公式サイトより

 DCコミックスのスーパーヒーローもの『ジャスティス・リーグ:ザック・スナイダーカット』の配信も好調なU-NEXTがまたまた、スーパーヒーローものドラマを7月から配信しています。その名も『ドゥーム・パトロール』!

 こちらも『ジャスティス~』と同じDCコミックスが原作なのですが、作品のトーンはかなり違うので要注意。

 車いすに乗った科学者、チーフ(X-MENのプロフェッサーX風のキャラですが、実はこちらの方が誕生したのは先)ことナイルス・コールダー(演じるは4代目ジェームズ・ボンド、ティモシー・ダルトン)は常人とは違う特殊な能力を持っているため、普通には生きられない者たちを集めてひっそりと暮らしていた。

 ひとりは80年代に一世を風靡したカーレーサー、クリフ・スティール。彼は数々の栄冠に輝くトップレーサーだったが私生活は最低そのもので、妻の目を盗んで不倫相手を自宅に連れ込んでしまうような男。事故を起こしたクリフは全身をボロボロにされたが脳だけは生きていたため、チーフの手によって全身金属の男(見た目はブリキ人形)、ロボットマンとして生まれ変わる。演じるは『ハムナプトラ』シリーズでおなじみのブレンダン・フレイザー。

 60年代の飛行機パイロット、ラリー・トレイナーはマーキュリー計画(米国初の有人宇宙飛行計画)のメンバーに選ばれるほどのエリートだったが、密かにゲイの恋人がいた。そんな彼を受け入れがたい妻との関係は破綻寸前。

「あなたは変わろうとしない」

 ラリーはテスト飛行の最中に謎の生命体に憑依され、飛行機は墜落し全身火傷を負う。体内にいる「もうひとりの自分」は自分でコントロールできない。見た目も中身も変わってしまった彼の元から妻は去って行き、そうしてラリーは全身包帯のミイラ男、「ネガティブマン」になる。

 50年代のハリウッド女優、リタ・ファーは撮影中に何者かが体内に入ったことで、高いストレスを感じると体が溶けてぶよぶよのスライム状になってしまう。プライドの高い彼女は二目と見られない姿になった自分に耐えられず業界を去り、チーフのもとでエラスティ・ウーマンとしてひっそりと生きていく道を選ぶ。

 最後の4人目は64人格の少女、クレイジー・ジェーン。人格の中にはとてつもない力を秘めたものがおり、巨人化して火の玉を放ったり、テレポーテーション能力があったり、言葉を形にして飛び道具に使ったりするが、どの人格も自分でコントロールできないためチーム1のトラブルメーカー。

 この通り、スーパーヒーローにしては見た目が異形、能力も特殊、さらに性格もあまりよろしくない(クレイジー・ジェーンはとにかく口が悪いし、ロボットマンはすぐ中指立てるし、ネガティブマンは常に後ろ向きの考えで、エラスティ・ガールはプライド高すぎで誰とも話が合わない!)人たちだから世間に出しても疎まれるだけなので、チーフが人目を避けて暮らせる隠れ家を与えているというわけだ。

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