TBS『プロミス・シンデレラ』はなぜ“いじめ描写”に固執する? 視聴者からは「見ててしんどい」の声
#プロミス・シンデレラ
二階堂ふみ主演の火曜ドラマ『プロミス・シンデレラ』(TBS系)の“ある描写”が、一部で波紋を呼んでいるようだ。
8月3日に第4話が放送された『プロミス・シンデレラ』は、橘オレコによる同名漫画が原作となる、今期のTBS胸キュン枠。夫に離婚を言い渡されたヒロイン・早梅(二階堂ふみ)が、性悪金持ち高校生・壱成(眞栄田郷敦)とその兄で「旅館かたおか」の跡継ぎである成吾(岩田剛典)と繰り広げる三角関係ラブコメディだ。
波紋を呼んでいるのは、第4話で放送されたとあるシーン。旅館かたおかで仲居として働く早梅は、ほかの仲居たちに「成吾様目当てで働いている」と噂され、無視されたり靴を隠されたりといった嫌がらせを受けていた。そんなある日、電話番をしていた仲居・千葉が席を外した間に超VIPの常連客である西園寺から予約の電話が入る。予約を承った早梅は、千葉が戻ってきた際に予約内容を伝えてメモを机に置いた。しかし、来店当日になるとなぜか予約は入っておらず、急遽、宴会の準備をするため現場はてんてこ舞いに。千葉は「メモはなかった」と主張し、むしろ早梅のミスだと責め立てるばかりであった。
そして西園寺が来店。芸能事務所の社長である西園寺は大のイケメン好きで、今日も成吾にもてなしてもらうことを楽しみにしていた。しかし、予約が入っていなかったこともあり成吾は外出中。憤怒した西園寺は、「なんでもやります」と申し出た早梅に対して「服を脱いで裸で踊れ」と言い放つのであった。
ここで壱成が登場し、早梅は服を脱がずに済んだのだが、視聴者からは一連の描写に疑問を抱く声が。「はーこういういじめの話見ててしんどいわ……」「くだらんいじめもセクハラババアも嫌すぎる今回」「小学生レベルのいじめにくそババア社長のパワハラセクハラ三昧……不愉快過ぎる」などと、いじめやパワハラ描写に嫌悪感を抱く視聴者が続出した。
本作は、初回放送でもいじめのシーンを放映して波紋を呼んでいた。「性悪高校生」である壱成が気の弱い同級生男子をおもちゃのようにして遊ぶシーンは、見ていて気持ちが良いものではなく、「ストーリーは面白いけどいじめシーンきついから見るのやめる」という声も上がるほどだった。
批難の声が上がろうとも“いじめ描写”をやめないのは、原作を忠実に再現することへのこだわりなのだろうか。漫画なら見ていられるが、生身の人間が再現すると厳しいという描写は多々あり、いじめやパワハラもそのひとつである。いじめを主題として扱っている作品であるならまだしも、ストーリーを展開させるためのただの一要素に過ぎないのだとすれば、その描写の仕方について賛否が問われるのは無理もないのかもしれない。
■番組情報
火曜ドラマ『プロミス・シンデレラ』
TBS系毎週火曜22時~
出演:二階堂ふみ、眞栄田郷敦、松井玲奈、井之脇海、松村沙友理、堺小春、高橋克実、友近、森カンナ、金子ノブアキ、三田佳子(特別出演)、岩田剛典
原作:橘オレコ「プロミス・シンデレラ」(小学館「マンガワン」連載中)
脚本:古家和尚
音楽:やまだ豊
主題歌:LiSA 「HADASHi NO STEP」(SACRA MUSIC / Sony Music Labels Inc.)
演出:村上正典(共同テレビ)、都築淳一(共同テレビ)、北坊信一(共同テレビ)
プロデューサー:橋本芙美(共同テレビ)、久松大地(共同テレビ)
製作:共同テレビ、TBS
公式サイト: https://www.tbs.co.jp/promise_cinderella_tbs/
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