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東京五輪で外国人関係者の問題行動報道も…選手村スタッフが見たものは?

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選手村風景(写真/GettyImagesより)

 前代未聞の1年延期、開催までに様々な問題が噴出した中で、8月8日に無事閉幕を迎えた東京2020オリンピック。

 206の国と地域が参加し、日本は金メダル27個、銀メダル14個、銅メダル17個、それと数々の感動を届けてくれた。

 その一方で五輪開催期間中、選手や関係者たちのプレイブック違反や深夜にまで及ぶ“野外パーティー”が報じられるなど、国民が行動自粛を促されている現実とのギャップに、不快感を抱いた人もいるだろう。

 しかし家で過ごしている今、あまり外の話は実態が掴みにくい。

「六本木に店舗があるアメリカ発祥のハンバーガー店にランチをしようと入ったら、オリンピックのIDを首から下げた関係者と見られる外国人の方がたくさんいて、ミニ選手村みたいになっていました。大量にテイクアウトしている団体もいましたね。マスクもしていたし、その中の1人がレジに並ぶ私にぶつかりそうになった時も、すぐに離れて“ソーリー”って言ってくれました」(居合わせた女性)

 もしもコロナが蔓延していなければ、身近な光景になっていたことだろう。

 知らぬ間に“オリンピック=危険”という、自分の中で作られたフィルターを通し他人を見てしまう、そんなコロナの“副作用“があったのかもしれない。

「ルールを守れない外国人について報道が多かったですが、実際にはごく一部の少数でした。当たり前ですが、価値観も文化も違うので、お互いの常識と感じることが違いますからね、難しいですよ。ゴミをポイ捨てしちゃったり、トイレの使い方が汚かったり、でもそれは日本人でもいますからね。国は関係なく、ある程度は受け入れるしかないこともあるでしょう」(オリンピック関係者)

 規制のある中で、気軽に外出もできないオリンピック選手や関係者に、東京の街並みや、”おもてなし”を体験してもらえなかったのは残念だが、東京・晴海に設けられた選手村の食堂で働く男性は、こんな一面を話す。

「日本は食の多様性や栄養素への意識が低いと言われていますが、今回の五輪でかなり配慮していたています。国の数だけ宗教やアレルギーがあり、私たちには馴染みがないことも多いです。例えば、外国では日常の食事で取り入れる人も多いグルテンフリーの食材なども用意したり、どんな人でも美味しく安心して食べられる料理を提供しています。また、イスラム教を信仰するムスリムの人はハラール認証の食材しか口にできません。食材だけではなく調理の過程でも、ハラールじゃない食材に使う包丁やまな板、お皿を使い回さない、同じ食洗機で洗わない、などの考慮も必要で、ハラール専用のものを用意してあります。ビーガンという完全菜食主義の人は、ミツバチが労働しているからと、はちみつも口にしないと聞きました」

 身体が資本であるアスリートを支える食事であり、また、それ以前に個人の背景を尊重しなければならない。

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