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五輪も出場の田中将大、日本球界“電撃復帰”で失った額は数十億円?

五輪も出場の田中将大、日本球界電撃復帰で失った額は数十億円?の画像1
田中将大(Getty Imagesより)

 長きにわたるメジャー生活を経て日本球界に復帰した田中将大(楽天)が喘いでいる。ヤンキース在籍の7年間で78勝を上げた“日本の宝”の古巣凱旋のニュースは、楽天ファンのみならずあらゆる野球ファンを喜ばせたが、今シーズンの成績はここまで4勝5敗と完全に期待ハズレ。五輪代表メンバーにも選ばれたが、そこでも打ち込まれた。メジャーに在籍していれば五輪出場は不可能。東京五輪に合わせての帰国は完璧なシナリオだったが、それがもろくも崩れ去ろうとしている。フリーの野球ライターはいう。

「2013年にシーズン24勝0敗という“パーフェクトレコード”を引っさげてメジャー行きを表明した田中は、ヤンキースと7年160億円という超高額契約を結ぶことに成功。安定した成績を残したため、契約が切れた昨年のオフには、ヤンキースに残るにせよ他球団に移籍するにせよ、好条件での複数年契約が確実な情勢でした。

 しかしそこに降り掛かったのがコロナ禍です。各球団とも大幅に実入りが減った影響で、財布の紐はガチガチに締まり、そのタイミングで新たな長期契約を結ぶのはビジネスとして賢くない。そこで浮上したのが日本球界復帰というアイデアです。楽天の本拠地は仙台で、2021年は震災から10年というタイミング。しかも日本に帰れば五輪にも出られる。球団側にしても、田中の集客力を考えれば年俸9億円(推定)など安いもので、見事なWin-Winとなるはずでした」(野球ライター)

 復帰した日本球界で再び実力を見せつけ、五輪でも活躍すれば、イヤでもメジャーから声は掛かるはず。コロナ禍を異国の地で過ごす不安もなく、その先に待っているのは超高額契約……となるはずだったが、そのプランは早くも風前の灯火だ。

「もし、昨年オフにメジャーで契約を結んでいたとしたら、おそらく年俸交渉ラインは15億円前後。3年45億円から4年60億円あたりが落としどころになったでしょう。しかし楽天との2年契約が終了した時には田中は35才。今年の調子ではメジャーは彼に興味を持たないでしょうし、五輪でアメリカの3Aクラスの選手にパカパカ打たれたのも極めて印象が悪い。アメリカでは“終わった人”扱いになってしまう勢いです」(同上)

 ちょっと日本に一時帰国したつもりが、そのまま完全帰国になってしまうのか。楽天との契約は9億×2年=18億円。とらぬ狸の……という計算だが、メジャーに残った場合と比べれば30億~40億円も稼ぎ損ねたことになる。ただし、こんな指摘もある。

「メジャーで成功したイチローや松井秀喜は、引退後もアメリカに残る道を選びましたが、田中はシーズンが終わると即帰国するほど日本好き。7年もアメリカにいたのに英語は全然出来ません。また、妻の里田まいは、アメリカ生活を満喫している様子をSNSで公開していましたが、それは治安が良く、セレブに優しいニューヨークだから出来たこと。地方球団に移籍すればそうはいきません。さらに2人の子どもの教育まで考えると、このタイミングでの帰国はベストだったのかもしれません」(週刊誌運動部記者)

 田中の調子は今ひとつだが、楽天は現在2位。後半戦でグッとギアを上げてくる可能性は十分ある。すでに右腕1本で200億円近く稼いできたのだから、30~40億円なんて痛くも痒くもない?

石井洋男(スポーツライター)

1974年生まれ、東京都出身。10年近いサラリーマン生活を経て、ライターに転身。野球、サッカー、ラグビー、相撲、陸上、水泳、ボクシング、自転車ロードレース、競馬・競輪・ボートレースなど、幅広くスポーツを愛する。趣味は登山、将棋、麻雀。

いしいひろお

最終更新:2021/08/07 18:00
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