菅政権、数字で見ても「政権存続の危機」…支持率の下落が麻生政権に酷似
2021/08/06 12:00
#菅義偉
菅政権の指標が、麻生太郎政権と酷似
それよりも懸念されるのが、菅政権の内閣支持率、自民党支持率、青木指数の動きがわずか1年で“政権崩壊”した麻生太郎政権の時に非常に似ていることにある。
麻生政権は発足時の内閣支持率48%、政党支持率37.3%、青木方程式85.3%と低く、そもそもは“不人気内閣”だったが、内閣支持率は発足4カ月目に49%から25%に急落、政党支持率も35%から28%に低下、青木指数も84%から53%に低下した。
その後、09年1月には青木指数が50%を割り込み、6回も50%を下回った挙句、同年9月に内閣支持率15%、自民党支持率23%、青木指数38%で政権崩壊した。
菅内閣は麻生内閣に比べれば、内閣支持率、自民党支持率、青木指数とも高い水準にある。だが、懸念されるのは各支持率の動きだ。安倍内閣は内閣支持率が自民党支持率を下回ったのは、安倍首相が政権を投げ出した20年8月の1度だけだ。それに比べ、麻生内閣では、13回の調査のうち7回も内閣支持率が自民党支持率を下回っている。
そして、菅政権では内閣支持率と自民党支持率が接近するケースが度々あったのだが、ついに21年7月調査で内閣支持率が自民党支持率を下回った。
内閣支持率が自民党支持率を下回るのは、青木の方程式で危機ラインとする青木指数が50%を割り込むことと同様に“かなり危険な兆候”だと言えそうだ。
菅首相は安倍前首相の自民党総裁の任期を引き継いだため、今年9月に任期を迎えることは前述した。加えて、10月には衆議院議員の任期を迎える。青木指数が示すように、菅内閣はいよいよ“終末期”を迎えつつある。
最終更新:2021/08/06 12:00
サイゾー人気記事ランキングすべて見る
09:20更新
イチオシ記事
山岳民族に残る「嫁さらい」の実情を追う 『霧の中の子どもたち』と日本の非婚化