菅義偉首相“五輪強行”の思惑は「連日の首脳外交」…の予定も空振り!
#週刊誌スクープ大賞
酒類提供禁止で聞こえる飲食店の本音
ところで、私は週一のペースで「居酒屋呑み」をしている。先週は神奈川県の大船の駅前で呑んできた。
駅前の通りを超えて入ると、ここには年輪を経たいい雰囲気を残す居酒屋がたくさんある。
今回はそこではなく、表通りの居酒屋へ潜った。入口の看板に「もちろん お酒O.K.です」と特筆大書してあったのが気にいったからである。
1階は満員で2階に。そこもほぼ満席状態。早速、生ビール中ジョッキと枝豆、冷ややっこ。
ここでは東京五輪の話題はなかったが、みなが昔通りのままの居酒屋を楽しんでいた。
さて週刊プレイボーイに、都内の飲食店の人間たちの憤りの声を拾ったリポートが載っている。
JR吉祥寺駅にほど近い「ハモニカ横丁」のスポーツバーの店主(この横丁で11店舗を持っているという)は、
「コロナの影響で資金繰りが悪化し、今年1月に銀行から1億円ほど借りたけど、固定費の支払いでそのお金もなくなってきました。
協力金も、申請から3ヵ月後の支給では遅すぎる。それでも要請には従い続けていたけど、西村(康稔・経済再生担当)大臣の発言で心が折れた。『要請順守を金融機関から働きかけてもらう』って、脅しでしかないでしょ。ふざけんな! って思うよね。
発言は撤回されたけど、そんな腹積もりの国にこれ以上協力するのはバカバカしくなった」
ここに、苦境に陥っている今の飲食店の本音が集約されている。
杉並区の焼き鳥屋の店主も、
「いったん店を休むと、なじみの客を他店に取られてしまう。一度離れた客は、店を再開してもなかなか戻ってきません。ここでもう一回休んだら、ウチのことを完全に忘れてしまう気がして。これはもうやらざるをえない……と、協力金は諦めて通常営業に戻しました」
こうした中でも、生ビールを190円で出し、朝の5時まで営業する激安居酒屋チェーンがオープンしているという。
東京五輪開催中、菅の思惑通りに熱狂し、大声で騒ぐ人間たちは増えた。しかし、菅が思い描いた「家でテレビを見ながら飲食」ではなく、スポーツバーや盛り場に集い、夜更けまでバカ騒ぎする連中が大量に増えたのである。
菅の愛称は“ガースー”だが、この間抜けた声の響きがまさに菅らしい。
菅の東京五輪の思惑の大きなものは、外国の首脳たちが日本に来て、連日「首脳外交」を繰り広げることであった。
だが、フランスのマクロンはきたが、それは次のパリ五輪への引き継ぎのための儀礼的なもので、バイデン夫人を含めても12人しか来なかった。
そのため、菅の日程はスカスカで、「五輪外交は予選敗退」(プレイボーイ)の無様なものになってしまった。
もはや、菅に残されたのは「東京五輪直後に辞任」しかない。
現代がかなり大掛かりな総選挙予測をやっている。
与野党議員や選対関係者、大手メディアにいる人間などから取材し、特に注目すべき選挙区については政治評論家、選挙プランナーに依頼したという。
こういうものはくどくど説明しても仕方がない。結果はどうなったか。自民党支持の有権者の票が野党に流れるのは間違いないが、それが10%なら、自民党は217議席(59議席減)に留まり、公明党は27議席(2議席減)になり、自公の議席は過半数を上回る244議席になるというのである。
だが、これが12%、わずか2%上積みされるとガラッと様相が変わるそうだ。
自民党は現有勢力から78議席を失って198議席になってしまうと予想している。
どちらに転ぶかはまだ分からないが、今の時点で総選挙があったら、間違いなく12%以上の票が野党に流れることになるはずだ。
現代は、カギを握るのが小池百合子だと見ているが、その話は置いておく。
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