東京オリンピックでテレビ各局が“手のひら返し”の裏側 「ずっと五輪が続いて欲しい」
#テレビ #東京オリンピック
メダルラッシュに湧いている東京オリンピック。テレビでも多くの競技が放送されているが、ネット上ではこれが「手のひら返し」だと話題になっている。
「これまでテレビも新聞も、新型コロナの感染拡大が懸念されているため東京オリンピックは開催するべきではないというスタンスで報道をしていました。ですが、いざ始まってみれば開会式は関東地区の世帯視聴率で56.4%を取り、サッカーやソフトボールなども軒並み20%を超えてきている。民放各局は手のひら返しどころか、東京オリンピックの開催に大バンザイをしていますよ」(民放関係者)
そもそも、オリンピック開催に関して批判的な報道をしていたのも、それほど深い意味はなかったそうだ。
「新聞各社はそれぞれの思想があるので違うでしょうが、民放各局は正直なところ政権批判としてオリンピック開催に疑問を投げかけている方が視聴率を取れた。テレビ朝日なんて『羽鳥慎一モーニングショー』を中心に、新型コロナを必要以上に煽って視聴率を取っていたわけですから、オリンピックの開催を批判をするのは当然の流れでした。そもそも本気でオリンピックの開催を批判していたスタッフがどれだけいたのかという話です」(民放関係者)
また、テレビは特に“オリンピック特需”を受けるという。
「オリンピックの中継があるおかげで番組が中止になって、久しぶりに夏休みをしっかり取れるというテレビ関係者は多いです。また、普通に番組を放送するよりも視聴率が良いわけで、来年のボーナスは期待できると話す声も聞こえてきています。特に視聴率が不調なフジテレビやTBSは『このままオリンピックがずっと続いて欲しい』と“自虐ネタ”を話しているスタッフもいるほどですよ」(民放関係者)
自国開催ということで盛り上がれば、必然的に視聴率も高くなる。テレビがオリンピックの大応援団になるのは当然のことだろう。しかも、オリンピック批判なんて絶対にできない裏事情もあるとか。
「オリンピック利権の黒幕と言われる電通が、今回は特に目を光らせています。特に、大スポンサーのトヨタ自動車が国内で五輪関連CMの放送をしないと発表したことが影響してピリピリしている。これ以上五輪のCMでトラブルを起こしたくない電通は、NHK以外の各局の番組をバラエティ番組まで含めすべてチェックしているようです。そこで、批判とまではいかなくても新型コロナに関連して気になる報道などがあればすぐに確認を入れるほどだとか。今回は、どの局も五輪特需でCMを大量に獲得できているので、電通の言うことを聞くしかない。こういった事もあって、東京オリンピックの批判なんて番組で出来るわけがないんです」(民放関係者)
とはいえ、さんざんオリンピックを批判をしていたテレビから聞こえてくる声援に、激しい胡散臭さを感じてしまうのは当然のことだろう。
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