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関西バラエティ番組事件簿Case2

藤井隆とYOUが大暴れの“サイコバラエティ” 「土ダメ」で奇跡! 棟方志功の版画発見、オーナーはスリランカ人!?

乃木坂46・早川聖来の発言でトレンド入り「小枝不動産」

 7月14日、乃木坂46の早川聖来(大阪出身)がラジオ番組『乃木坂46のオールナイトニッポン』(ニッポン放送)に出演した際「よく観ていた関西ローカル番組」として、『探偵!ナイトスクープ』(朝日放送)、『よ~いドン!』(関西テレビ)とともに「土ダメ」も並べ、「毎週欠かさず観ていた」と振り返った。お気に入りのコーナーに「ギョーテン!住宅情報!!小枝不動産」を挙げるとTwitterでトレンドに入り、「小枝不動産がトレンド入りって、そんなことある!?」「東京でも放送してほしい」などのコメントが続出。

「小枝不動産」は、落語家・桂小枝が不動産屋の案内のもと、関西各地に存在する特徴的な豪邸やクセの強い住宅をめぐる物件紹介コーナーだ。同コーナーの人気の秘訣は、小枝の目の付けどころの良さである。7月24日の「もっと驚いてしまえる家」編では、大阪富田林市にある物件を訪問。小枝は家のなかで、不動産屋も気づかなかった棟方志功の版画を発見する。さらにこの物件のオーナーが「謎のスリランカ人」であることを聞き出し、「確かにそれだったら棟方志功の作品の価値の高さは知らないはず」と解釈してみせた。

 小枝はこのように、物件の隅々にまで目を配って拾い上げ、話題を膨らませていく。自分自身が不可解に思った箇所は何度もつつく。そうやって「天丼」をすることで何気ない事象をおもしろくしていく。ただ、しつこさがありながら、話の切り上げは絶妙にあっさりしている。そこがまさに小枝の名人芸である。

NMB48・白間美瑠、番組での経験はどのように生かされる?

 新型コロナの影響もあって、現在の「小枝不動産」のロケはなかなか大変そうではある。

 オープニングの小枝と不動産屋の会話パートでは現在、一定の距離をとるなど配慮がなされている。紹介される物件も最近は豪邸や広めの住宅が多い。「小枝不動産」といえば、狭いスペースを有効活用していたり、強引な建てつけだったり、アイデアと無理やり感が同居する物件の紹介が大きな見せ場だった。しかし、物件内での密を避ける意味合いもあってか、ゆとりのある住宅の登場機会が増えてきてように感じる。

 それでも「小枝不動産」は、毒舌なナレーションとワイプのなかのフットボールアワー・後藤の言い合いなど見どころが多いため、新型コロナで生じるそれらの違和感はほとんど引きずらない。

 また「土ダメ」には、NMB48も結成当初からメンバーがレギュラー出演。

 8月15日にグループを卒業する白間美瑠も、15年6月から出演し続けてきた。20年1月23日のオンエア回では、藤井から「夢のデートを体験してほしい」と無茶振りされ、モンスターエンジン・西森を相手に妄想デートを繰り広げるなど、「土ダメ」らしい試練を味わってきた。

 グループ卒業後はアーティストとして活動予定の白間。この番組での経験がどのように生かされるのか、いろいろ期待したい。

田辺ユウキ(関西在住ライター)

大阪を拠点に芸能ライターとして活動。映画、アイドル、テレビ、お笑いなど地上から地下まで幅広く考察。

Twitter:@tanabe_yuuki

田辺ユウキのプロフィール

たなべゆうき

最終更新:2023/02/28 06:28
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