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NHK番組出身の名物子役が“性被害の女子高生”を好演…『ハコヅメ』でブレイク寸前か

NHK番組出身の名物子役が“性被害の女子高生”を好演…『ハコヅメ』でブレイク寸前かの画像
『ハコヅメ~たたかう!交番女子~』公式サイトより

 知る人ぞ知る子役が、またビッグな女優に化けるかもしれない。

 7月21日に放送された『ハコヅメ~たたかう!交番女子~』(日本テレビ系)第3話に、畑芽育(はた・めい)が出演した。畑は1歳のころから芸能界で活躍している子役出身の女優だ。現在19歳の彼女の名前を知らないという人はまだまだ多いかもしれないが、子育て世代の間では知られた存在だったりする。NHKの子ども向け番組に長年出演していたからだ。

 畑は、『ワンパコ』の愛称でも親しまれた『ワンワンパッコロ!キャラともワールド』(NHK BSプレミアム)で「めいちゃん」役として2012年の放送開始から2019年3月まで長年レギュラーを務めてきた。レギュラー卒業後も、2021年3月で番組そのものが終了するまでゲスト枠でたびたび出演もしていたが、一方で役者としての仕事を増やしつつある。そして今回、視聴率も好調の水曜ドラマ『ハコヅメ』ではキーパーソンを演じることになった。

 畑の役どころは、性被害に遭った女子高生。ペアを組み、次第に敏腕の先輩警察官・藤(戸田恵梨香)と息が合ってきたひよっこ警察官の川合(永野芽郁)だが、藤の休暇中に「知らない男に変なことをされた」という女子高生・彩菜の聴取を引き受けることになる。しかし警察官としての経験が浅い川合に、彩菜は痴漢被害の詳細を打ち明けることができない。目撃者である男子高校生・早見(池田優斗)の証言により被害の深刻さが明らかになってくるが、改めて話を聞こうにも、彩菜は部屋に引きこもってしまっていた。

 『ワンパコ』では時に優しく時にひょうきんに、明るいお姉さんキャラとして全身タイツを履くこともあった畑。一方で『ハコヅメ』の彩菜は、怖い思いをしながらも、取り繕おうとぎこちなく微笑み、「めいちゃん」には見られなかった繊細な表情をのぞかせる。しかし『ワンパコ』を除けば、演じる役柄で多かったのは意外にも内向的で影のある女の子だったと畑は以前インタビュー記事で答えている。それを踏まえれば、今回の彩菜役は積み重ねてきた芸歴を生かすころのできる役だったともいえる。『ワンパコ』卒業後としては初の民放プライム帯ドラマへの出演となるが、これをきっかけにブレイクしたい畑にはうってつけだろう。

 軽快なコメディタッチにピリッと挟まるシリアスさのバランスが絶妙な『ハコヅメ』だが、第3話はターニングポイントとなる回でもあった。これまで1話完結だったのが、第3話の結末は第4話へと持ち越しとなっており、脚本にも力が入っている。これは畑にとって、またとないチャンスだ。主人公である川合や藤に大きな影響を与えるキーパーソンをしっかりと演じ、次世代を担う女優としてブレイクを果たしてほしい。

■番組情報
水曜ドラマ『ハコヅメ~たたかう!交番女子~』
日本テレビ系毎週水曜22時~
出演:戸田恵梨香、永野芽郁、三浦翔平、山田裕貴、西野七瀬、平山祐介、千原せいじ、渕野右登、ムロツヨシ ほか
主題歌:milet「Ordinary days」(Sony Music Labels)
音楽:井筒昭雄
脚本:根本ノンジ
チーフプロデューサー:加藤正俊
プロデューサー:藤森真実、田上リサ(AX-ON)
協力プロデューサー:大平太
演出:南雲聖一、丸谷俊平、伊藤彰記
制作協力:AX-ON
製作著作:日本テレビ
公式サイト:https://www.ntv.co.jp/hakozume/

東海林かな(ドラマライター)

福岡生まれ、福岡育ちのライター。純文学小説から少年マンガまで、とにかく二次元の物語が好き。趣味は、休日にドラマを一気見して原作と実写化を比べること。感情移入がひどく、ドラマ鑑賞中は登場人物以上に怒ったり泣いたりする。

しょうじかな

最終更新:2021/07/28 12:00
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