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日刊サイゾー トップ > 連載・コラム > 週刊誌スクープ大賞  > 「バッハのため」の五輪の”開催意義”

菅首相も小池知事も脇役ーー「バッハの、バッハによる、バッハのため」の五輪の”開催意義”

“勝てば官軍”!? 力では勝てない36歳、白鴎はなぜ評判が悪いのか

 ところで、名古屋場所で45回目の優勝をした白鵬の評判が悪い。

 相撲評論家の中澤潔はこういう。

「勝ちさえすれば何をやってもいいのかという思いをファンに植え付ける。横綱の名を汚す相撲でした」

 そうだろうか。全勝対決になった照ノ富士との勝負などは、気合が入っていて、久しぶりに見ていて力が入った相撲だった。

 白鵬も36歳。力と技だけで勝てる年齢ではない。それに長い休養明けである。

 初日など、おどおどしていて、大丈夫かと声をかけたくなるくらいの緊張ぶりだった。

 立ち合いの張り手や仕切りの取り方など、どんなことをしても勝とうという気合に満ち溢れていたではないか。

 そんなに弱い横綱がいいのか。ろくに場所にも出られずに引退していった横綱を量産した責任は相撲協会にあるのではないか。

 勝てばいい。強ければいい。それが勝負の世界ではないのか。

 これから50年経っても白鵬を超える横綱は出てこない。良くも悪くも歴史に名が残る横綱であることは間違いない。

 それだけの練習、鍛錬をしているに違いない。カネを配ったからといって、45回も優勝できるものではない。

 汝の白鵬を敬え!

 東京を始めほとんどの開催県が無観客としている中で、男女サッカー10試合を観客を入れて開催するという方針を出した村井嘉浩宮城県知事が、新潮のインタビューに答えている。

 村井知事は、有観客にこだわる理由を2つ挙げている。一つは「何よりも、今回のオリンピックの大命題が“復興五輪”である点です」。

 二つ目は、「行政はすべての人々を平等に扱わなければならないという点にあります」。というのは、7月17日にプロ野球のオールスター戦が行われたし、24日と25日には侍ジャパンの強化試合があり、両日、1万3000人が来場する予定だという。したがって、五輪の試合だけチケットを購入しても観戦できないのは不平等だというのである。

 同調圧力に負けない、政治家には覚悟がなければいけないというが、地元紙「河北新報」が実施した7月11日の緊急アンケートでは、有観客に反対する県民が約84%を占めたという。仙台市長も無観客にするべきだといっている。

 多くの県民の総意を無視してまでやることを、同調圧力に屈しないとはいわない。それに、東日本大震災から10年という節目に、復興への感謝の気持ちを伝えたいというが、まだ復興は半ばのところが多く、安倍前政権も菅政権も「復興五輪」という言葉を使わなくなってしまったではないか。

 どこかの週刊誌で使っていたが、「お・も・て・ナシ五輪」とでも命名したらどうか。

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