二階堂ふみ主演『プロミス・シンデレラ』実写版はやはりキツかった? 「少女漫画のお約束ノリ」
#火曜ドラマ #プロミス・シンデレラ
現在放送中の二階堂ふみ主演のTBS火曜ドラマ『プロミス・シンデレラ』。7月20日に放送された第2話の世帯平均視聴率は7.8%、個人視聴率は4.2%(関東地区・ビデオリサーチ調べ/以下同)で、いずれも初回放送(世帯7.9%、個人4.4%)から微減となった。
『プロミス・シンデレラ』は、小学館の漫画雑誌アプリ「マンガワン」で連載中の橘オレコ氏の同名漫画が原作。バツイチアラサーのヒロイン・早梅を二階堂ふみ、早梅に絡む性悪金持ち高校生・壱成を眞栄田郷敦、壱成の兄で高級老舗旅館「かたおか」の跡継ぎ・成吾をEXILEの岩田剛典が演じている。
TBS火曜夜10時からの通称“胸キュン枠”では、2020年9月から4作品連続で、原作のないオリジナル作品が放送されていた。しかし、どれも視聴率や作品としての評価はパッとせず。今回の『プロミス・シンデレラ』から、原作モノに舵を切ったかたちだ。
TBSの胸キュン枠はこれまで原作モノで成果を上げてきた。2016年の『逃げるは恥だが役に立つ』、2018年の『義母と娘のブルース』、2020年の『私の家政夫ナギサさん』といった同枠の代表作はすべて漫画が原作となっている。ただ、これらは漫画作品の実写化に成功した結果だ。加えて、どれも単純な“胸キュン”だけでなく、社会性のあるテーマが丁寧に扱われている。
当然だが、原作モノならすべてうまくいくわけではない。とりわけ、『プロミス・シンデレラ』の原作は「三角関係」「ツンデレ男子」「現実離れした設定」という王道寄りの少女漫画だ。こういった作品を実写化=現実の世界に溶け込ませるのは容易なことではない。
先週放送された第2話は、壱成の命令により早梅がいわくつきの倉庫に閉じ込められ、ちょうど体調を崩していた早梅は倉庫の中で倒れてしまい、それを壱成がツンデレな態度で助けに行く……といった物語だった。イケメンのツンデレっぷりや、助けられる早梅に自分を投影してキュンキュンした人も少なくないと思うが、ネットでは厳しい意見も。
「プロミスシンデレラ、ストーリーとしては割と原作に忠実な気がするけど実写にするとこんなキツいのか……って感じ」
「閉じ込められてーとか、熱で倒れてーとか、この既視感満載の少女漫画のお約束みたいなノリが既に私にはキツい」
「漫画だから許される設定なんだよなぁ」
などと、実写版『プロミス・シンデレラ』に違和感を抱く声が上がっていた。原作が少女漫画として良作だからこそ、忠実に再現すればするほど、現実世界では“キツイ”ドラマになってしまうのかもしれない。
■番組情報
火曜ドラマ『プロミス・シンデレラ』
TBS系毎週火曜22時~
出演:二階堂ふみ、眞栄田郷敦、松井玲奈、井之脇海、松村沙友理、堺小春、高橋克実、友近、森カンナ、金子ノブアキ、三田佳子(特別出演)、岩田剛典
原作:橘オレコ「プロミス・シンデレラ」(小学館「マンガワン」連載中)
脚本:古家和尚
音楽:やまだ豊
主題歌:LiSA 「HADASHi NO STEP」(SACRA MUSIC / Sony Music Labels Inc.)
演出:村上正典(共同テレビ)、都築淳一(共同テレビ)、北坊信一(共同テレビ)
プロデューサー:橋本芙美(共同テレビ)、久松大地(共同テレビ)
製作:共同テレビ、TBS
公式サイト: https://www.tbs.co.jp/promise_cinderella_tbs/
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