庄村聡泰、「閃光のハサウェイ」を観て永遠に続くであろうガンダムシリーズの凄みを考える
#庄村聡泰 #機動戦士ガンダム #ショウムライター
本記事のテーマはガンダム、しかもこちらの原作小説は1989~90年に上中下三巻に分かれての刊行となっている事もあり、そちらに応じて読者の年齢層をまあまあ高い世代と設定すべきか、はたまた6/20時点での興行収入が「逆シャア」以来の10億円を突破していると言う観点から読者の年齢層は老若男女問わず幅広く設定すべきか、当記事で扱う「閃光のハサウェイ」のみならずその他ガンダム諸作品、それこそ宇宙世紀モノとそれ以外でも視聴年齢層は大きく変わって来るであろう点にも於いて、とかくガンダムは導入からして非常に難しい。
だが、それが良い。
今後も連綿と紡がれるであろう空想科学一大叙事詩。一体何世代に渡って愛され、そして何処までその世界は拡大、拡散されて行くのだろう。多分俺が爺さんになっても、何なら死んでもガンダムって新作作られてるんだと思うし、そう願ってもおります。
さて、前口上並びに作品に対する理解度と愛のアピりはこのくらいにしておいて、先に述べた通り当映画には原作が存在しており、そちらはとても明確な形で既に幕引きが成されている。
そう、30年以上前に、とっくに、だ。
3巻に分かれて刊行された内の上巻に当たる内容が此度の映画であり、それは続きがとっても気になる終わり方をしており、先を知りたければ原作を読んじまえば良いのである。何ならググりゃあすぐに結末へも辿り着けてしまう。
そこで正に思い出されるのは、原作小説刊行時の1989年から更に遡る事十数年前の角川映画に付けられた名キャッチコピー「読んでから見るか、見てから読むか」。こちら原作小説、の前にゲーム(Gジェネ、名作。こん時はΞガンダムもペーネロペーも映画版とはデザインが違い、特にΞはZZの進化系みたいな出立ちで実は筆者に馴染みがあるのはこっちのデザインだったりします)にて事の顛末を知ってしまっている身からすると、当映画で以て、あの映像体験で以て、ハサウェイやギギやケネスやレーンに初めましてをすると言う世代が、それはもう羨ましくて恨めしいのである。
原作を、結末を知ってる同志に問いたいんだよ俺は。そうだよなあ? 羨ましいよなあ?恨めしいよなあ? あんな没入感たっぷりのアジアンリゾートやギギとの相部屋のドキドキ感やスリリングに溢れる夜戦のスピード感を描いてくれるだなんて思いもよらなかったよこんな事なら原作を知っちまっているこの記憶を消してついでに虚偽の家族構成なんか植え付けられちゃってカミーユの事お兄ちゃんとか呼ぶ状態になってもう一回観たいよ頼むよゲーツキャパ大尉殿俺も強化人間にして下さいよロザミィになりたいんですよ俺もォォォォ。
従って、そんな稀代のキャッチコピーに対する筆者の推奨は圧倒的に後者だ。
願わくば、いや絶対に、三部作の最終章(あああれがこうなっちゃってああなっちゃうのとかマジで早く観てえ)を鑑賞してから、きっとこれ以降も、それはもう鮮やかに描かれるであろうマフティー一味のあれやこれやの補完として、反芻する事の楽しみとして、どうか取っておいて頂きたいのだ。
良い子の諸君、約束だぞ!
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