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日刊サイゾー トップ > エンタメ > お笑い  > 「スーパーマラドーナ劇場」日本唯一M1解説専門番組

「スーパーマラドーナ劇場」『M-1』予選が開始した今、絶対見たい“日本唯一”の「M1解説専門チャンネル」

武智のアドバイスの凄み

 この企画内で育成しているM-1戦士に送られるアドバイスは、まさにその部分の詰め合わせのようなもので、武智の膨大な漫才の蓄積データによって、各々のコンビの発想をどう漫才に落とし込むのかを詰めていく。アドバイスも具体的で細かい上、その内容が一般の方が聞いてもしっくりくるほど的確。漫才好きにはたまらない内容である。

 そんな武智がするアドバイスには、共通点がある。それは、彼のアドバイスのベクトルが全て「漫才」と「お客さん」に向いている事だ。彼は「自分たちがおもしろいと思っている事」を、どう台本化すればこの双方に納得してもらえるかという視点で常にネタを見ている。

 漫才として「話の筋にブレはないか」「統一性はあるか」「2人の関係性に嘘はないか」。また、お客さんにとって「より分かりやすいフリは何か」「より共感の得られるツッコミは何か」「より分かりやすく関係性を示す表現は何か」。

 武智の視点を通すと、「漫才に向き合う」という姿勢と共に「漫才とはお客さんと作っていくもの」という考え方の一端を理解する事ができる。そしてその結果、「おもしろいんだけど何か笑いづらい漫才」が「おもしろくて笑える漫才」に変わっていく。まさに一般の方では目に触れる機会のない漫才作りの教科書を、M-1ファイナリストが公開しているようなものである。ここまで真剣に「芸人が漫才に向き合う」部分を追っている武智の生き様そのもののような動画は、ここでしか見る事ができないだろう。

 最後に、この企画では「1本の最高の漫才を作る」という彼らを通して、深い漫才の魅力に触れて頂く事ができる。恐らく漫才とは一種芸術作品であると感じて頂けると共に、さらに漫才の事を好きになって頂けると思う。

 是非、ご視聴頂きたい。

【※敬称略】

吉松ゴリラ(お笑い芸人)

SHUプロモーション所属。 宮崎大学大学院首席。もともとコンビで活動をしていたが、解散後ピンへ転身した。

Twitter:@hidetaka111

Instagram:@h_yoshimatsu

YouTube「よしまつゴリラちゃんねる」

よしまつごりら

最終更新:2022/04/14 13:00
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