ドイツ市民600万人を虐殺する実録報復ドラマ! ユダヤ人が結成したナチ狩り部隊『復讐者たち』
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ホロコースト映画の多くは、ゲットーや強制収容所に送り込まれたユダヤ人たちが次々と虐殺されるシーンが再現される。第二次世界大戦中に大量虐殺されたユダヤ人は600万人以上におよぶと言われている。だが、ユダヤ人はただ黙ってナチス兵に殺されるだけだったのだろうか? ドイツ&イスラエルによる合作映画『復讐者たち』(英題『PLAN A』)は、これまでのホロコーストものとは一線を画す実録サスペンス映画だ。ユダヤ人によって結成された、ナチス報復部隊の存在が明かされている。
本作の主人公となるマックス(アウグスト・ディール)は、収容所サバイバー。ナチスドイツの降伏後、過酷な強制収容所生活を辛うじて生き延びたマックスは、行き別れ状態だった妻と子どもを探す。だが、すでにナチスによって、家族は虐殺されていた。生きる希望を失ったマックスは、イギリス軍に同行していた「ユダヤ旅団」の兵士・ミハイル(マイケル・アローニ)と懇意になり、行動を共にすることに。「ユダヤ旅団」によるナチス狩りに協力することを、マックスは生きがいとする。
ユダヤ人によって結成された武装組織「ユダヤ旅団」は、各地に息を潜めている元ナチス将校たちを見つけては、裁判することなく次々と処刑していった。男性将校だけでなく、女子強制収容所の看守を務めていた女性にも容赦しなかった。処刑された彼らは、家庭ではよき父親であり、よき母親だった。
マックスは死を覚悟したナチス将校に向かって、「あなたにも愛する家族がいるでしょう?」と優しい言葉を投げかける。マックスの慈悲にすがろうとするナチス将校は、他の将校たちの居場所をリストにし、命乞いをする。生きる希望をチラつかせてから、将校をあっさり処刑する。絶望しか感じられない収容所で最後の最後まで生きようともがいた家族への、マックスなりの供養だった。
戦後の混乱期の中で、人知れず復讐を続けるマックスたち。だが、「ユダヤ旅団」よりも、さらに過激なナチ狩り部隊とマックスは遭遇することになる。
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