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日刊サイゾー トップ > エンタメ > ドラマ  > 浜口京子『ハコヅメ』出演に視聴者の反応は?

浜口京子が『ハコヅメ』出演…“オリンピック特需”狙う日テレの姿勢に、視聴者の反応は?

『ハコヅメ~たたかう!交番女子~』公式サイトより

 ドラマ界もオリンピックにあやかりたいのだろう。視聴率も好調な『ハコヅメ』にオリンピアン・浜口京子が出演することが発表された。

 元刑事課の敏腕警察官・藤(戸田恵梨香)とひよっこ警察官・川合(永野芽郁)の掛け合いが楽しい水曜ドラマ『ハコヅメ~たたかう!交番女子~』(日本テレビ系)。7月14日に放送された第2話の視聴率は世帯平均11.7%、個人6.4%(関東地区・ ビデオリサーチ調べ)と、どちらも初回の数字からわずかながら上昇させた。この日はフジテレビで嵐の相葉雅紀らがMCを務める『2021 FNS歌謡祭 夏』が放送されており、その裏番組となっていたにもかかわらず数字を上げてきたのはかなり優秀。今期もっとも注目されているドラマのひとつであることに間違いはなさそうだ。

 そんな『ハコヅメ』の第3話が7月21日に放送される。この回のビッグなゲストとして招かれたのが元レスリング選手の浜口京子だ。浜口の役どころは、コインランドリーで下着の盗難被害に遭い、川合が務める町山交番を訪れる女性役。事情を尋ねる川合と伊賀崎(ムロツヨシ)を前に、下着が盗まれたと言いづらそうにする浜口を見て、川合は女性警察官の存在意義を実感する……というストーリーのようだ。

 浜口といえば、アニマル浜口を父に持つ根っからのレスリング家庭に育った逸材である。2004年のアテネオリンピックから3大会連続でオリンピックに出場し、アテネと北京の2大会連続で銅メダルを獲得した。2015年に第一線から退いて以降はタレントとして活躍し、バラエティ番組などで姿を見ることは多かったが、ドラマへの出演経験はほとんどなく、2019年の『警視庁・捜査一課長』(テレビ朝日系)への単発出演のみ。今回の『ハコヅメ』が2回目となるが、7月23日にオリンピックが開幕する直前のタイミングであることを踏まえると、少なからず“オリンピック特需”にあやかるための話題作りという気がする。

 しかし、ご存知の通り、今回のオリンピック開催には賛否がある。7月17~18日時点で朝日新聞社が電話による世論調査を行なったところ、東京オリンピック・パラリンピック開催は賛成33%、反対55%という結果に。いつもどおりのオリンピックであれば、浜口の出演もお祭り騒ぎの一貫として和やかに捉えられた。浜口の出演情報が解禁されたタイミングでは「強すぎやろ」「絶対おもしろい」という声が上がっていたが、ドラマの視聴者たちはこの姿勢をどう支持するのだろうか。オリンピックにあやかって視聴率を上げたりしなくても内容のおもしろさだけで勝負できるドラマなのではと思うだけに、今の人気に微妙な印象を与えかねないか心配だ。

■番組情報
水曜ドラマ『ハコヅメ~たたかう!交番女子~』
日本テレビ系毎週水曜22時~
出演:戸田恵梨香、永野芽郁、三浦翔平、山田裕貴、西野七瀬、平山祐介、千原せいじ、渕野右登、ムロツヨシ ほか
主題歌:milet「Ordinary days」(Sony Music Labels)
音楽:井筒昭雄
脚本:根本ノンジ
チーフプロデューサー:加藤正俊
プロデューサー:藤森真実、田上リサ(AX-ON)
協力プロデューサー:大平太
演出:南雲聖一、丸谷俊平、伊藤彰記
制作協力:AX-ON
製作著作:日本テレビ
公式サイト:https://www.ntv.co.jp/hakozume/

東海林かな(ドラマライター)

福岡生まれ、福岡育ちのライター。純文学小説から少年マンガまで、とにかく二次元の物語が好き。趣味は、休日にドラマを一気見して原作と実写化を比べること。感情移入がひどく、ドラマ鑑賞中は登場人物以上に怒ったり泣いたりする。

しょうじかな

最終更新:2021/07/21 18:00
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