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映画『SEOBOK/ソボク』の3つの魅力 美男子2人のバディムービー×『AKIRA』なサイキックSF

「なぜ人は生きるのか」の問いかけ

映画『SEOBOK/ソボク』の3つの魅力 美男子2人のバディムービー×『AKIRA』なサイキックSFの画像3
©2020 CJ ENM CORPORATION, STUDIO101 ALL RIGHTS RESERVED

 本作でもう1つ面白いのが、「なぜ人は生きるのか」という問いかけが行われていることだ。それは、前述した主人公2人の関係性にも密接に絡んでいる。

 なぜなら、人類初のクローンである少年は「不老不死」でもあり、その細胞を利用することで人類全てが、そして主人公の男もまた「不治であった病を克服できるかもしれない」と言われているからだ。つまり、彼は「ただ自身が生き延びたい」という利己的な理由のために、少年を守ろうとしているようにも思えるのである。

 だが、物語を追っていく中で「決してそれだけではない」こともわかっていく。その「なぜ少年を守るのか」の問いかけは、いつしか「なぜ人は生きるのか」というテーマに転じる。そして、その問いの「答え」に涙する方はきっと多いことだろう。

 なお、タイトルおよび少年の名前である「ソボク」は、不死の仙薬を求めて海を渡ったとされる、中国の伝説上の人物から取られている。劇中の「生きたい」と願う(のかどうかわからない)心理を逆説的に捉えたタイトルとも言えるだろう。前述したように、派手な見せ場も多くスクリーン映えするので、ぜひ劇場でご覧になって欲しい。

映画『SEOBOK/ソボク』の3つの魅力 美男子2人のバディムービー×『AKIRA』なサイキックSFの画像4
©2020 CJ ENM CORPORATION, STUDIO101 ALL RIGHTS RESERVED

『SEOBOK/ソボク』
配給 クロックワークス
7月16日(金)新宿バルト9ほか全国ロードショー
©2020 CJ ENM CORPORATION, STUDIO101 ALL RIGHTS RESERVED

ヒナタカ(映画ライター)

「ねとらぼ」「cinemas PLUS」「女子SPA!」「All About」などで執筆中の雑食系映画ライター。オールタイムベスト映画は『アイの歌声を聴かせて』。

Twitter:@HinatakaJeF

ひなたか

最終更新:2021/07/19 17:00
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