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『チコちゃんに叱られる!』NHKがCMを制作!?「イチキュッパ」の誕生秘話

『チコちゃんに叱られる!』NHKがCMを制作!?「イチキュッパ」の誕生秘話の画像1
『チコちゃんに叱られる!』(フジテレビ系)

 7月9日放送『チコちゃんに叱られる!』(フジテレビ系)のゲストは、どちらも初登場の佐々木希と清塚信也。それにしても、佐々木が以前にも増して綺麗になった気がする。MCの岡村隆史とは「グルメチキンレース・ゴチになります!」で共演していた間柄で、無理せず楽しい雰囲気になりそうだ。

明石家さんまの引き笑いを真似する若者は少ないが……

 この日最初のテーマは、「なんで笑うときに手を叩くの?」という疑問。はて、相手を囃し立てているのか、本心で笑ってないから手を叩いてごまかしているのか……? 解答者に指名された佐々木も爆笑するときは手を叩くようだが、なぜ叩くかは自分でもわかっていない模様。

チコちゃん 「笑うとき、日本人って結構手を叩くよね? そういう姿を見たことあるわよね?」
佐々木   「うん、あるし、自分もやっちゃう」
チコちゃん 「不思議に思ってこなかったの?」
佐々木   「不思議に思ったことないなあ……」
チコちゃん 「不思議に思ったことない自分をどう思いますか?」
佐々木   「愚かですね……。ボーっと生きてました」

 いや、あなたは決してボーッと生きてないし、色々大変だと思うけど……。

 というわけで、番組スタッフは関根勤の元に向かった。関根は笑うときによく手を叩くイメージのある芸能人だ。スタッフは早速、「なんで笑うときに手を叩くの?」とスタジオと同様の質問を関根に投げかけた。

関根    「え~? 考えたことなかったなあ~。笑うと『ハハハハ!』ってなるけど、息だけで声が出てないときがあるんですよ。でも、笑ってるんだっていうことを表現するために叩いている」
チコちゃん 「ボーっと生きてんじゃねーよ!」

 チコちゃんが発表した正解は、「明石家さんまさんのせい」であった。科学的な根拠が発表されるかと思いきや、正解はまさかの明石家さんま! でも、手を叩いて笑うのは日本人だけじゃなく外国人にもいるはずだ。それはどう説明するのか? 

 とりあえず、解説を聞こう。詳しく教えてくれるのは公立諏訪東京理科大学の篠原菊紀教授である。曰く、手を叩くという行為には相手を認める、褒めるという意味が込められているのだそう。コンサートでのスタンディングオベーションが、まさにそれである。つまり「笑いながら手を叩く」は、自分を笑わせた相手を認めている行為なのだ。

 さらに、この行動には「目立ちたい」という感情も込められている。自分を笑わせた相手を認めると同時に、笑っている自分を目立たせるという思いも込められているのだ。相手を認めながら自分も目立ちたいとは、さすが明石家さんまだ。

「ただ、手を叩いて笑うという行動(が広まったの)は比較的近年になってからなんです。だから お年寄りより若い人たちのほうがよく手を叩いて笑うんです」(篠原教授)

 なぜ、若者は手を叩いて笑うのか? それは、お笑いのテレビや舞台を見て無意識に真似る「ミラーニューロン」が働くからだそう。ミラーニューロンは別名“ものまね細胞”と呼ばれており、誰かの行動をつい真似してしまう神経細胞である。例えば、誰かがあくびをするのを見るとつられてあくびをしてしまうのはミラーニューロンによるものと考えられている。

 つまり、面白いことを見て笑いながら手を叩いているとき、同時に脳内で手を叩いて笑う誰かが再現されているということ。特に、手を叩いて笑う明石家さんまの笑い方を見て育った若手芸人や若者らはさんまに強い親近感や尊敬を抱いているため、ミラーニューロンが強く働くらしい。確かに、浜田雅功や矢部浩之は手を叩きながら笑うイメージがあるな……。

「だから、お年寄りより笑うときに手を叩くことが多いんだと思います」(篠原教授)

 テレビのお笑い番組を見て育った若者は、テレビの影響……特に明石家さんまからの影響が大きいのでは? と、篠原教授は推測した。だが、繰り返すけど手を叩いて笑う外国人も多いはずである。彼ら彼女らにはさんまからの影響はない。あと、ミラーニューロンでさんまの引き笑いが若者らに伝染しないのも不思議だ。

 篠原教授の説を一般の方々に伝えると、こんな反応だった。

「小さいときからテレビっ子だったので、やっぱりそういう影響は確かにあるかもしれない」(男性/26歳)
「あんまり喜怒哀楽をそんなに大きく出さないのがいいんだみたいな、そういう教育があったかもしれないです。だから、笑うときも大声を出すよりは肩を揺すっていたりとか」(男性/62歳)

 いや、無理がある。26歳より62歳のほうが明石家さんまの笑いをもろに受けた世代のはず。説を立証するコメントになっていないのだ。

 確かに、明石家さんまを起源とする物事は世にたくさんある。

・性行為を「エッチする」と表現したのはさんまが最初
・自慰行為のことを「ひとりエッチ」と表現したのはさんまが最初
・「バツイチ」という言葉を世に広めたのはさんま
・「関西人は納豆が嫌い」というイメージを広めたのはさんま

 しかし「手を叩いて笑う」を「さんまのせい」とするのは、さすがにこじつけ過ぎである。そもそも、関根勤のほうが手を叩いて笑ってるイメージだ。ちなみにこの説を関根に伝えると、彼はこう答えた。

「さんまさんかあ。1番影響力ありますからね、あの人は。さんまさんってすっごい褒められたいから、俺たちも気を使って手を叩いてんのかな? っていうのはあるかもしれない(笑)」(関根)

 ここで、このテーマのVTRは終了してしまった。ちょっ、さんま本人に話を聞きに行かないのかよ!

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