村田諒太、金メダリスト格付け番組に「失礼極まりない」と怒り…五輪開催に対するテレビ局の「ダブスタ」批判も拡大か
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プロボクシングの現WBA世界ミドル級スーパー王者・村田諒太が、オリンピックの歴代金メダリストに「順位づけ」する番組の出演依頼を断ったと告白。「全選手が死に物狂いで獲得した金メダルに順位をつけるのか」と、思いを明かしたことが物議を醸している。
村田は7日に自身のFacebookを更新し、今月20日にテレビ朝日系で放送される『金メダリスト総選挙 歴代オリンピックで凄いと思う人ベスト30』という番組から出演依頼があったことを報告。2012年のロンドン五輪でボクシング男子ミドル級金メダリストとなった村田は、「ランクインしたそうです」と記しながらも、依頼を断ったと明かした。
村田は続けて、「そもそもテレビに出るつもりがないので、出演しませんが」と前置きした上で、「全選手が死に物狂いで獲得した金メダルに順位をつけるのか…」と思いを吐露。「放送権を持っている競技とか、スポンサー(に)メリットのある選手を祭り上げてきたからこそ、同じ金メダルに価値の差を生み出してきたんじゃないか」とテレビ局の都合で金メダルに“価値の差”を生んだことに疑問を呈し、最後に「ましてや番組で金メダリストに順位づけするなど、失礼極まりないな」と怒りを表明した。
これにネット上では「そのとおりだと思う」「金メダリストに優劣つけるってデリカシーなさすぎ」「流されずに依頼を断って自分の意見を表明した村田選手を尊敬する」「よくぞ言ってくれた!」などと、称賛の声が殺到している。
番組に対しても「こんな無神経な企画をテレビでやるな」「全アスリートに失礼」などと批判が続出し、炎上騒動に発展しそうな状況だ。
「同局の『総選挙』シリーズは盛り上がりやすい『お菓子』や『戦国大名』などの人気投票が好評でしたが、今回は五輪開幕直前のタイミングでオリンピックの話題に乗っかろうとしたことが裏目に出てしまったようです。
さらにテレ朝といえば、報道番組などで東京五輪の開催を疑問視する論調を展開し、グループ企業の朝日新聞は5月26日付の朝刊に『夏の東京五輪 中止の決断を首相に求める』とする社説を掲載した。それなのに同局は五輪の競技中継をするばかりか、『金メダリスト総選挙』という特番まで大々的に放送するわけで、金メダリストへの敬意を欠いているだけでなく、そうした矛盾にも批判が集まりそうです」(週刊誌記者)
また、『総選挙』シリーズの司会を務める爆笑問題の太田光は、6月24日に出演したラジオ番組で「俺は五輪はやってほしいと思っている」「オリンピックまで中止になったら、絶望的に思う人がいると思う。もし成功したら、みんなに勇気を与えるだろうなって」と開催に肯定的な立場を示した。番組への批判拡大の背景には、五輪開催が強行されることへの世間の反発心もありそうなだけに、これも火に油を注ぐ要素となるかもしれない。
金メダリストへの敬意の欠如と報道機関としての矛盾……。『金メダリスト総選挙』は、これまでのシリーズとは違った意味で波紋を呼ぶことになりそうだ。
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