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日刊サイゾー トップ > インタビュー  > 釈由美子、初めての海外映画『ロックダウン・ホテル』出演で怪演を魅せつける!

釈由美子、初めての海外映画『ロックダウン・ホテル』出演で怪演を魅せつける!

予算がなく、衣装を“持ってきて”

――衣装って自前なんですか?

 予算があまりない映画ですから、持ってこられるものは持ってきてくださいというノリです。

釈由美子、初めての海外映画『ロックダウン・ホテル』出演で怪演を魅せつける!の画像2

――撮影もそうですけど、演技もかなりハードなものでしたね。

 ウイルスに侵されて床を這いずるシーンがあって、もう全身が筋肉痛になったほど。今まであまりやったことのない演技だったので楽しくなってしまい、「もっとやりたい」と過剰になりすぎて監督から「そこまでやらなくていいよ」と言われました(笑)。

――かなり鬼気迫る表情でした。

 最後はゾンビのように目玉をひん剥いて、顔面崩壊の状態でしたから。日本の映画に出演していたときは、いかに美しく映るかを考えていましたが、あのときはどう見られてもいいなと。自分の殻みたいなものを破れた瞬間じゃないかと思っています。

――やはりあのシーンが一番難しかったですか?

 いえ、あのシーンは極限状態なので何も考えずに演じられました。それよりもウイルスに侵されていく段階をいかに自然に見せられるか、が難しかったですね。

――具体的には?

 例えば、ナオミがホテルで軽く手が震えたり、咳き込んだりするシーンがあります。そこではまだウイルスに感染しているかどうかの境界線なので、わずかな違和感に抑えて演じることが重要です。手の震えや咳き込みはウイルスに関係なく日常にも起こり得ることなので、その自然な演技と殺人ウイルスがリンクすれば観客の恐怖もリアルになりますよね。

――とくにコロナ禍ということもあってドキッとしました。

 撮影当時はこんな状況になるとは思っていませんでした。いま映画を見る人にとっては、監督やスタッフ、演者たちが想定していた以上の迫力や恐怖みたいなものを感じられるかもしれません。

――そのほかに見どころはありますか?

 ウイルスに侵された特殊メイクはかなりリアルで迫力があります。あと、主演のヴァルが子どもを探すために非常階段に出たときに上を見上げるシーンがあるんですけど、その映像がとてもカッコイイ。そういう日本のホラー映画とはカラーが違う映像の美しさも見どころです。

――それでは、この映画で〝武者修行〟を終えた釈さんの今後は?

 実は海外映画の2作目も撮影が終わっているんです。アメリカの作品で、詳細はまだ明かせないんですけど。そして、これからも日本、海外問わず、女優として活動していきたいと思っています。でも、まずはこの『ロックダウン・ホテル 死・霊・感・染』で私の〝武者修行〟の成果を楽しんでください!

(文/丸山大次郎)
(写真/河西遼)
(ヘア&メイク/田中宏昌)
(スタイリスト/安永陽子)

釈由美子(しゃく・ゆみこ)
1997年デビュー。女優、タレント。映画『修羅雪姫』、『ゴジラ×メカゴジラ』、『KIRI職業・殺し屋』、ドラマ『スカイハイ』、『7人の女弁護士』(共にテレビ朝日系)などで主演を務め、出演作品は累計100作を超える。ほかにも舞台、グラビア、イベント、ナレーション、広告出演など、多方面で幅広く活躍。『釈ボディ:Shaku’s Body Making Method』(学研プラス)ほか、出版物も多数。愛犬家、一児の母。

[衣装協力]
ドレス(6万4900円)/divka/DRESSUNREVE

〈問い合わせ先〉
ドレスアンレーヴ(DRESSUNREVE Co.,Ltd.)/03-5468-2118

釈由美子、初めての海外映画『ロックダウン・ホテル』出演で怪演を魅せつける!の画像3

『ロックダウン・ホテル』
仕事も兼ねて日本からやってきた臨月間近の妊婦・ナオミは、運悪く殺人ウイルスが蔓延するホテルに宿泊してしまう。やがて、彼女の身体に異変が現われ始め、さらに逃げ場のない地獄と化したホテルでは想像を絶する心霊現象までが多発する……。コロナ禍の世界を予言したかのような、戦慄パンデミック・ホラーが、7月2日よりヒューマントラストシネマ渋谷、池袋シネマ・ロサ、新宿シネマカリテほか全国ロードショー。
(C) 2020 THE HORRORS OF HALL PRODUCTIONS INC

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最終更新:2021/07/03 16:00
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