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日刊サイゾー トップ > 連載・コラム  > ツイッターでフランクにコンビ解散を発表する若手芸人

ツイッターでフランクにコンビ解散を発表する若手芸人たち… ホームチーム解散をはっきり後悔する自分との違い

辞めるのが悪いのではなく、“簡単”にやめることが疑問

 ウミガメは生まれてすぐに海を目指して進むが、個体差でスピードが違い、遅いウミガメは、スナガニなどの天敵に食べられ淘汰されてしまう。そしてなんとか海にたどりつたとしても、ウミネコ等に捕食されてしまう。大人になれるのは5000匹分の1匹と言われている。

 芸人も売れる為にテレビを目指して進むが、元々のセンスの違いで評価されるスピードが違い、お笑い以外の職業を選択する芸人も増え淘汰されていく。そして何とかテレビのオーディションに受かりテレビに出られたとしても、他の芸人やアイドル、俳優に食われてしまったり、一過性のお笑いになってしまい存続できなくなってしまうパターンもある。

 芸人として売れる確率は、今存在する芸人の中で1%と言われている。ある記事によると東大に合格したり、大相撲で幕内に入るより難しいと読んだことがある。

 ただこれは遥か昔の考えで、今はもっと確率が上がっているはずだ。だからこそ諦めずにやり続けるべきなのだ。

 これは、なにも芸人に限ったことではなく、すべての職業に言えることだ。もし自分の仕事に対して才能が無いと思っている方がいたら、これだけは知っていてほしい。

 辞めずに続けるというのも才能なのだ。己の限界を決めるのは自分しかいない。その限界を見誤らずに、最後の最後までもがき、あがいてほしい。そうすればまた違う時代が到来し、あなたの隠れていた才能が開花するかもしれない。

 辞めることが悪いんじゃなく、簡単にやめることが悪いだけ。

 逆に「もうやめてくれ」と相手に言われるまで続けたらいいのだ。やり切って辞めたのなら、必ずまた次の世界でも一生懸命頑張れるはずだから。

檜山 豊(元お笑いコンビ・ホームチーム)

1996年お笑いコンビ「ホーム・チーム」を結成。NHK『爆笑オンエアバトル』には、ゴールドバトラーに認定された。 また、役者として『人にやさしく』(フジテレビ系)や映画『雨あがる』などに出演。2010年にコンビを解散しその後、 演劇集団「チームギンクラ」を結成。現在は舞台の脚本や番組の企画などのほか、お笑い芸人のネタ見せなども行っている。 また、企業向けセミナーで講師なども務めている。

Twitter:@@hiyama_yutaka

【劇団チーム・ギンクラ】

ひやまゆたか

最終更新:2021/09/17 11:56
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